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死後世界触手譚  作者: 青風
魔王
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第47話     クオドス と アムドゥス

遅くなりました~

「お~い、生きてるか?」


地面に埋まったクオドスに声を掛ける。


「う・・・」


お、生きてるっぽい


「動けぬ・・・」


うん、まぁそうだろうね。見事に埋まってるからな。

そんな風に埋まってるのって漫画かアニメでしか見た事無いぞ?

凄いね!重力。

さて、物理の勉強を終えた所でクオドスを引き上げる。

綺麗に埋まってるもんだから周りを掘り起こそうかと思ったりもしたがめんどくさいので縄を首にかけて引き上げる事にした。


「ま、待て!俺を殺す気か!」


とか言ってるが無視だ。

死んだら死んだ時だし、てか俺らはもう死んでるし。そう思って助けてみたら生きてた。


「し、死ぬと思ったぞ・・・!」


といわれたが、コウに向っていくからそうなるんだよ?と言いたい。というか言った。

コウがこの中だと一番強いんですよね~みたいに。


「その娘が一番強いなどと誰が想像できる?」


ごもっとも。


「ま、クオドスも生きてて良かったよ。」


俺はそう言って皆と一緒に他の負傷兵を助けに行こうとしたらクオドスが俺を呼び止めた。


「その心配は要らぬ。」


そういうと、スライムや糸でぐるぐる巻きのムカデンその他の雑魚に居たゴブリンやオークやリザードマン見たいなのが全て光の粒になり消えていった。

残ったのは比較的傷も浅い100程度の下級悪魔みたいな奴らだ。

皆唖然とする。


「あれは我の召喚術だ。」


あ~だからあんなに一糸乱れない動きだったのか。それにトラップにも面白いように引っかかってくれたし。

小隊の頭を下級悪魔にしてその回りを召喚されたモノで囲って特攻させていたらしい。

なのでトラップに引っかかった奴らは殆どが召喚されたモノだったみたいだ。

それでも爆風やらなんやらで動けなくなったりしてる奴も結構居たがな。


「にしても凄い召喚量だな。万全だったらコウ負けてたんじゃね?」

「それは無い。」


反論したのはクオドスだった。


「たとえ万全だったとしても我は負けていただろう。」


ちゃんと自分の強さを把握できていて驕ってないってのが俺的にポイント高い。

しかも自分の部下を死なせ名様な工夫してる所もいいね。

まぁ、全員が生きてるかといえばそうじゃないみたいだけど。

俺の地裂波やらコウの弓やら最後の大規模トラップやらで何人かは死んだみたいだ。

だがそれは戦争なので仕方ない。死者0なんて幻想だ。

それはクオドスも承知の上だったみたいだ。


「んで、これからどうするんだ?」

「戻ってアブドラ様に報告するまでだ。」

「そか。」

「シヴァを倒したというのもあながち嘘では無さそうだな・・・」


なんかとんでも無い事を言い出したぞ?


「それは嘘だな、倒してないし。」

「何!?」


ビックリしてこっちを振り向くクオドス。俺の方がビックリだけどね。


「確かにアムドゥスはここで住んでるけど倒したわけじゃないよ?」


クオドスに簡易治癒をかけてやり立たせ着いて来させる。


「ほれ、アレを見ろ。」

「こ・・・これは・・・」


そこにはモモと遊ぶアムドゥスの姿があった。


「し・・・シヴァ様!」

「今モモと遊んでて忙しいの。後にしてくれる?それにその名はあんまり好きじゃないのよね。」

「し・・・しかし・・・」

「何?忙しいと言ったのよ?死ぬの?」


アムドゥスのさっきが膨れ上がる。クオドスと俺が同時に震える。


「お姉ちゃん、話位聞いてあげよーよ。」

「そうよね!話くらいなら聞いてあげてもいいわよね。」


モモからの慈悲という助け舟が出た。

そしてこちらに振り向き顎をしゃくる。話せと言う事らしい。


「あの、これはどう言う事でしょうか?」

「これって?」

「何故こんな所で遊んでおられるのでしょうか?」

「何故ってモモが居るからに決まってるじゃない?何聞いてんの?バカなの?死ぬの?」


と付け足す。モモと遊んでいる時のアムドゥスの方がよっぽど・・・だと思うのだが。

クオドスは開いた口がふさがらないようだ。

アムドゥスはモモとまた遊びだす。

あまりにも哀れに思えたので俺が補足する。


「あのモモって子は生前アムドゥスが飼ってた子猫らしい。」

「そ、そうなのですか・・・」


あまりにもビックリしすぎてか俺にまで敬語になっている。


「そんでその子が住んでるこの町に住みたいらしいから住まわせてる。ちなみに家は隣だ。」

「な・・・なるほど?」


もう、どういう反応をしていいのか判らない様だ。


「だからもし俺達が負けてクオドス達が町に入った瞬間アムドゥスがブチギレて瞬殺していたと思うぞ?」

「そのようですね・・・」

「だから死ななかっただけ俺たちに感謝しろよ?」

「本当に良かったと思います。」


冗談半分で言ったのだがさっきアムドゥスに殺気を当てられ無理だった事を悟ったようだ。

素直に感謝されるとそれはそれで俺が間抜けみたいだな。

だがまぁ、今は魔王を刺激しない方が良いと思うし、それでよしとする。


今回の総括として、トラップが有効である事、何より人的被害が無かったのがよかった。

あとはネコ族って結構戦える奴居るんじゃね?って事だな。

それともう少し自分というか仲間を鍛えないといけないと思った。

もっと喰ってもよさそうな強い敵を探さないと。


クオドスはその後、今のアムドゥスの報告とかで戻る事になった。

配下の者は動ける程度には回復させたので時間は掛かるだろうが戻れるだろう。

クオドスを見送り家へ戻るとヴィンダーンが俺の座布団の上に座りお茶をすすっていた。


(手っ取り早く強くなる為にこいつ喰っていいんじゃないだろうか?)


などと考えてしまう。

それよりもなんでここに居るんだ?


「終わったか?じゃあ温泉行くか?」


そうだった!温泉!忘れてたぜ・・・


「おう、行く行く!」


俺はポシェットに箱状の刻印プレートを入れてムズに声を掛けに行く。

ムズの所にいくとジーも居た。


「おう、ジーどうした?」

「あ、センさんいえ魔力切れで意識をなくした者達をどうしようか隊長に意見を伺ってた所で・・・」


そうだった。人的被害0とは言ったものの魔力切れで倒れた者が居たんだった。


「魔法陣に魔力を供給した人間は何人位居るんだ?」

「魔法陣部隊全員ですか?予備兵合わせて50名程度です。」

「ふむ、全員自宅待機させておいてくれ。」

「判りました。」


俺はグラニを呼びヴィンダーンを乗せて温泉地へと向う。

その前にカツの所に寄ってプレートを1枚作ってもらった。

そして、いざ温泉へと旅立った。

寝る前にもう1話追加出来れば・・・と思ってます。

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