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死後世界触手譚  作者: 青風
猫村
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第18話     町建設プラン と 公園建設プラン

しらたま=シラタマにしました。

村に戻り早速施設造りの人員を集める。

人間に媚びない派の連中はクロとコタに任せる事にした。

クロは「何で俺が」などと言っていたがやってくれるようだ。

コウ、ムズ、シラタマ達3人、バーベキュー時に手伝ってくれた隊員5名と町の中から17人手伝いに来てくれるとの事。

少しずつ協力者も増えてきた。嬉しい事だ。

その場をムズに任せ俺は長老の家に向う。


「こんちわ~」

「どちら様でしょうか?」


そう言って出てきたのは青い目をしたグレーのショートヘアのネコミミメイドだった。

ロシアンブルーだな。たぶん。

そう思いつつコウに抱かれる俺を見て少し怯えるそのメイドさんに長老に会いたいと伝えたら中に通してもらえた。


「セン殿、何か用ですかな?」

「うん、ちょっとね」

「そう言えば、クロを倒して味方につけたとか?」


それって今朝の出来事だよね?何で知ってるんだ?


「味方と言うより仲間になってもらっただけだよ」

「して、今日のご用件は?」


そう言って椅子に腰掛ける


「遊戯施設を造ろうと思ってるんだが、人手が足りなくてね、前に手伝ってもらった警備隊の子をまた借りるよ。って事とその施設はちょっとここから離れていてね、そこに最終的に町を造る予定なんだが長老、あんたに移住して欲しい」

「隊員の方は5名ほどですな、それは大丈夫ですが移住ですか・・・これはまた難題ですな・・・いつごろ完成予定で?」

「まだまだ先だよ。人員が圧倒的に足りないしね」

「なるほど、判りました。ただ、移住するかどうかはその町が出来てから決めさせて欲しい。」

「OKOK、またその時に詳しい話に来るよ。今日はそういう話もあるって事だけ覚えておいてくれればいい」


そう言って席を立ちメイドさんに挨拶をして外に出る。


「いきなり移住とか言い出すからビックリしました。前から考えてたんですか?」


コウがそう聞いてくる。


「うん。町を造るとなると住民が必要だろ?でも、この村で一応とはいえ家もあるわけやん?そういう人たちをこっちに来させるには偉い人、つまり長老が率先してくれると皆動いてくれやすいだろうと思ってね。」


なるほどっとコウが頷くのが判った。

ムズの所に戻ると出発の準備が出来ていた。

えらく大きな荷物が所狭しと荷車に乗っている。

不思議そうにその荷車に近づくと


「泊まりがけだろ?だから多めに荷物を持っていくのさ」


ガタイの良い猫が俺にそう言って来た。


「俺はダンってんだヨロシクな大将、ちなみに純粋にこの世界で生まれた者だ」


話を聞くとあのネコジャラシの子供の親らしい。

娘が気を許すモンスターに危険が無いか探りに来たのかもしれない。

そんな話をしているとシラタマ達が走ってきた。


「センさ~ん!ワタシ昨日家に帰って寝ようとしたら(魂同士は正常につながりました)って頭の中で響いたニャ!」

「なぬ!」

「アイって人?が頭の中で言うには念じればセンさんと話せるようになったらしいニャ」

(おい、アイ!どうして報告しなかった!)

『昨日、シラタマがマスターの一部を体に取り込んだので判っていると思っていましたが?』


おや?知らなかったのですか?みたいに聞いてくる。こいつ判っててやってるな・・・にしてもアイの奴だんだん人間味があふれてきてないか?


「なんでお前は俺に念じなかったんだ?」

「驚かせたかったからニャ♪」


うん、やっぱシラタマはシラタマだ。後でシメないと。

まぁ、後々シラタマ達にも俺を食わす予定だったけどさ・・・

そう思い諦める。なってしまったものは仕方ない。

ブッチーとルーにも後で食わすかな。

少しうらやましそうにしている二人を見てそう思う。

道中荷車に揺られつつ二人に俺の触手をかじらせる。

気合を入れて叫ばないようにしたが結構痛かった。


『ブッチー、ルー両名がこちらの魂と正常に同化しました』


俺は2本の触手をプルプル振りながらその言葉を聞く。

多分だが、アイはこうなると判っててシラタマの事を言わなかったんだと思う。計画的犯行だな。

だがこれでイメージも伝わるようになったのでよしとする。

着くまでの間に班分けをしておく。

第1班:ムズを班長にして力の強そうなのを10人入れた、伐採班

第2班:ブッチーを班長にして器用そうなのを13人入れた、製作班

第3班:コウを班長にしてシラタマとルーを入れた残り4人で編成した、遊撃班(雑用)

ムズたちに木を伐採してきてもらって(ついでに木の実なども取ってきてもらう)ブッチー達には草刈などの整地と遊戯製作をしてもらい、俺を入れたコウの班で人手の足りない所を補いつつ飯の支度やらなんやらもする。

という感じだ。

巨木の下に着き、行動を開始する。

最初の遊戯を作る場所はズバリ巨木の根と根の間の一区画である

何故最初にそこなのかというと、最初は子供用の遊戯を作ろうと思っているからだ。

なので一番奥になるこの場所で2方向を馬鹿でかい根に囲まれて居れば親も安心して見ておけると思ったからである。


「どんな物から造っていきますか?」


ブッチーに聞かれ思案する。ブランコだと数作らないとだし、かといってスベリ台だとなぁ~

施設のメインとなるものを考える。

あ、あれなんか手軽でよさそうだな。

そう思いついたのは子供の頃近くの公園であったダイヤモンドと呼ばれるものだ。

綱を編み合わせ山のような形にした綱版のジャングルジムみたいなものだ。

大人になってから知ったがザイルクライミングというらしい。

思い出のイメージを思い出しブッチーに教える。


「なかなか複雑そうな形をしていますね・・・イメージがあるから何とかできるかな。」


そう言ってムズ達に出来るだけ長くて太い蔓を取ってきてもらう事を伝え作業に取り掛かる。

あと、根と根の間にでっかいすべり台も造りたいと付け加えた。

だがこれはまだ先だな。

岩を運んできて削りださないといけないし。

俺も頑張った。俺の10本の触手で草を抜きまくった。

芝生っぽい柔らかく短い草はダイヤモンド予定地の下に植えて子供が落ちても大丈夫なようにする。

昼は製作、夜は宴会、3日間働き1日休みというシフトも組んだ。

ダイヤモンドは1ヶ月ほどかかって出来た。編みこむ部分に苦労した。

次に取り掛かったのはシーソー&ぶら下がり型シーソーである。

シーソーは割と簡単に出来たのだが、ぶら下がり型が苦労した。

かなり硬い木じゃないと二人がぶら下がると折れるのである。

試行錯誤し完成させた。

そうこうして3ヶ月が経つ頃には色々出来ていた。

ダイヤモンド、シーソー2種、グローブジャングル(コウは地球一周と呼んでいた)

ターザーンロープ、ウンテイ、のぼり棒、ブランコ10基である。

最後にジャンボすべり台を造ろうと皆で取り掛かり始めた日に事件は起こった。



「た、隊長~!」


1人の警備兵が作業中の俺らの元に全身傷だらけで走ってきたのである。


「どうした!何があった!?」


ムズが受け止める。


「モンスターが徒党を組んで攻めて来ました・・・現在警兵がジーさんの指揮の下応戦中で・・・」

「なんだと!」

「ムズ!」

「はい!」


聞き終わる前に俺がムズを呼びムズに飛び乗る。


「警備兵は準備してすぐ来い。」

「コウ達は・・・」

「私もいきます!」

「わかった、じゃぁ準備してすぐ来い。」


コウは待って居ろと言われるのが判ったのか先手を打つ。

それを察し問答している時間が惜しかったので了承する。


「非戦闘員のダン達はその警備兵を頼む!」

「判ったぜ!」

「ムズ、いくぞ!」


そういった瞬間ムズが走り出す。

間に合ってくれよ・・・

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