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死後世界触手譚  作者: 青風
猫村
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第11話     千切れる触手 と へこむ体

良い題名が思いつかなかった・・・

ムズとの話を終えコウに水浴びの支度が出来たからと外に出された。

コウもムズに何か話があるようだ。俺も空気を読んでおかないとな。

外に出ると木で囲まれた小屋がありその中に露天風呂のような形の水溜りがある。

5m四方の大きさで水は近くの川から運び込んだようだった。


「こういう所も要改善だな」


などと思いつつ、今後についてアイと相談


(アイ)

『YES:マスター』

(ムズにもアイの事を話したがいまいち実感が無いようだ。コウみたいにお前の意思が通じるように出来ないか?)

『YES:魂同士が繋がれば可能です』

(マジカ!その魂ってのはどうすればいい?)

『マスターの一部を体内に取り込めば可能です』

(は?俺の一部?もしかしてちぎって食わすのか?)

『YES:ただ、相手に服従する心が無ければ魂同士が繋がる事はありません』

(ん?俺に対して服従してもいいと思っていたら繋がるのか?)

『YES』


なるほど。てかさ、コウは俺に対してそういう意識があったの?


『YES:ありました』

(マジカ・・・初めて知った驚愕の事実だな。でもまぁ調子には乗らないでおこう消し炭にはなりたくないし・・・

 それと、今までちゃんと聞かなかったけどさ魂同士が繋がったらアイを通じて認識できる以外何かあるの?)

『YES:マスターが進化した場合その眷属として進化も共有されます』

(俺が強くなったら、コウも強くなるって事か?)

『その認識であってます』


なるほどなるほど・・・俺一生コウに勝てないんじゃ?


『ただ、進化具合は本体に劣りますし個人の能力による部分もあります』


と俺の心を読んだかのような答えも返ってきた。

という事はいつか勝てるのか?まぁコウと敵対する事は無いと思うがな。

水に浮かび触手で体をワサワサ洗っている(つもり)

そろそろ話も終わっててくれるといいな。


「さて、ムズに俺の触手を食わすか」


水溜りから飛び上がり体を震わせ水気を飛ばす。

そして家の中に入ると

コウとムズの話も終わっていたらしく談笑しながらレモン水を飲んでいた。

コウの顔が赤いように思ったが話の内容については触れちゃいけないと思ったのでそこでも空気を読んだ。


「あがったよ~コウも入ってくるといいよ」

「センさんお帰りなさい。それじゃ私も頂きますね」

「はい、どうぞ御気になさらずに」


そう言ってコウを送り出すムズ、少し仲良くなったようだ。良い事だ。

そして俺はムズの横に行き告げた。


「俺を食え!」

「は?え?!」

「あぁ、判りにくかったか」

「それで判れと言う方が無茶だよ・・・」

「アイを紹介するのに、俺の一部を取り込んだらアイの声も聞こえるようになるらしい」

「え?本当?」

「うむ、だから俺を食え!」


ワサワサと触手を近づける。

神妙な顔をして触手を見て考えているようだ。

こんなワサワサしたの食えって言われたら引くわな・・・

そう思いつつムズを見る。

どうやら覚悟を決めたようだ。


「では・・・」

「あ、ゆっく・・・」


ガブッ!ブチッ!


「ぎゃ~~~~~~~~~~~~~~!」


いてぇ!めっちゃ痛てぇ!むっさ痛てぇ!ごっさ痛てぇ!

一気に噛み千切りよったこいつ・・・

ムズは俺の声にビックリしたのかそのまま飲み込んでしまったようだ。


(兄ちゃんこんな姿だけど痛みはあるんだ・・・)


ムズの声が聞こえた。どうやら無事繋がったようだ。

だが今の俺はそれどころではない


「有るよ!痛み有るよ!!」

「え?」

「もう繋がってるから聞こえるんだよ!」

『YES:魂同士は正常につながりました』

「あ・・・聞こえた」


そうムズは呟く、俺には聞こえないがアイと話をしているようだ

俺は千切れた触手が超回復で少しずつ回復していくのを眺めたり触手を振ったりする。

人間時代突き指した時に手を振る感覚というのだろうか?

そんな事をしても早く回復するわけじゃないんだけどね・・・

その後、コウが「どうしたんですか!」と半裸なのに剣を持って飛び込んで来たのには驚いた。

あぁ・・・スカートから脱ぐ派なのか。今日も白が輝いてるよ・・・

自分が半裸なのに気づいて叫びながら出て行ったが。

不可抗力だが絶対後で怒られるな。

・・・しばらくして


「あ~痛かった」

「ごめんなさい、だけど先に言って欲しかったよ・・・」


まぁ、確かに俺の言い方も悪かったかもしれないがそれはもうどうでもいい。

今はそれよりもこの後来るであろうコウの怒りに恐怖して痛みはどうでもよくなってきた。

しばらくしてコウが戻ってきた。笑顔で。


「見ました?」


良い笑顔でと聞く。怖い。

勿論見たけどどう答えても吹き飛ぶイメージしかないので正直にいう事にした。


「見たよ。白だった。」


コウが真っ赤になってプルプルしてる


「だ、大丈夫だ!俺って性欲無いから安心しろ!」


そう言った瞬間横の地面にクレーターが出来た。

弓を構えて「フーッフーッ」っと威嚇している。

え?前に見た弓よりゴツくなってない?

というか、それって俺が進化したからか!?それとも怒りでなのか!?

つか、前のでも食らったら即死だったのにコレだと塵じゃね?


「すいませんした~~~~!」


そう言って土下座する(見た目的にはベタッと横たわった感じ)

アイ経由でクレーターを見て目を剥いているムズに


(お前も土下座しろ)


といったら俺の隣に飛んできてひれ伏す

まだ「フーッフーッ」と怒っているが幾分落ち着いてきたようだ。

その間俺たちはずっと土下座状態だったが仕方ない。

何分経過しただろうか?数秒かもしれないが・・・

そう思うほど命の危険を感じた時は時間の感覚が無くなる


「フーッ・・・もういいです」


とお許しが出た。助かった。

紳士な俺は白い記憶は忘れよう。じゃないと命にかかわる。

コウに事情はあらかた説明した。

俺とムズは並んで座っている。

ムズは顔に1つもみじ型のマークをつけて。

俺は2つそのうちひとつはグーで殴られいまだに凹んでいる。

おかしい・・・俺って超回復あった・・・よね?

1発ずつだと思ったが事情説明したら俺はもう1発食らった。後者がグーである。

さっき、もういいですって言ったやん・・・

ムズは警備隊長というほどの強さなのに食らった瞬間白目剥いてたぞ?

コウはすっきりした顔でレモン水を飲んでいる。

これで許してくれたと思いたい。


「それでアイさんとは繋がれたんですか?」

「うむ、さっきも言ったが俺の一部を食うと服従する意思のある奴は魂が同化するらしい。

 同化すると俺が進化したら能力に応じてその眷属であるコウやムズも強くなるそうだ。」

「そうですか。なのでさっき弓の形が変わってたんですね」

「多分そうだと思う。」


あえて「怒っていたからじゃね?」とは言わなかった。まだ死にたくないです。

ムズは恐怖からか尻尾を丸めプルプルしている。

さっきコウと何らかの話をしたのだろうが完全に主導権を握られてるだろう。

今思えばこのとき完全に主従関係がはっきりしたのだと思う。

コウ>セン>ムズ

多分そんな感じだな。


「それで、ムズさんだけですか?」


ほらさっきまでムウズと言ってたのにもうムズになってるし。


「うん?ムズ以外に誰に?」

「しらたまさん達とか?」

「ん~あいつ等が望めばだな。まぁ明日からの仕事は手伝わすけどな」

「そうですか、判りました」


俺的には増やす予定は無いんだが、コウの中では増えて行くっぽいな。

まぁ、考え方によっちゃこれからの戦力を増やせるって事か・・・考えておくかな。


「とりあえず、明日から忙しくなるから二人ともよろしくな」

「「はい」」


コウとムズが頷く

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