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……何が起こったんだ……!?
眼を開けてみるとここは荒野、風邪が吹きすさぶ何もない真っ平らな大地であった……そしてゆっくりとさっきまで何をしていたかを脳が思い出し整理していった。そうだ、たしか俺は放課後に学校の部室で手品、コインマジックのフラリッシュ……だったかな、それを女の先輩から教わっていたんだ。それがなぜこんなところにいるんだろうか?
これは夢なのか、いやまだ夕方だし先輩から教えてもらってるときにいきなり眠りこけるようなことになるか、そんなわけはない! そういえばあのとき確か後者が突然地響きとともに揺れて崩れていったな、ということは後者が完全に倒壊してこんな様に……いや、それもおかしいそれならあたり一面に残骸が残っているはずだ。けれど、ここはどう見ても何もない荒野……ということはもうこれはあれだ。異世界に転移したのだ……ってどういうことだよ!?
そういえばほかの人たちはどうなったのだろうか、あの事実が現実に起こったことであるならば先輩たちも悲鳴を上げていたわけだし当然巻き込まれているはずである。じゃあ、この世界のどこかに……いやもしかすると時限の狭間に巻き込まれていったので全員別世界に分断されたとか?
まあ、あの糞ウザイカード当ての糞ゴミナメクジはそうなってくれた方が良いのだが、女の方、市之瀬先輩は心配である。彼女はいったいどこへ……?
「おーいたいた、後輩君、大丈夫~?」
「あ、俺はなんともなってないっすよ、先輩こそ大丈夫っすか?」
「うん、どっこも怪我してないよぅ~」
よかった、どうやら市之瀬先輩は俺と同じ世界に転移できていたようである。しばらく家には帰れそうにはないがこの先輩と一緒にいられるのであれば異世界も悪くないかも、なんて思えてきた。
「もう一人の先輩はどこいったんすかねー?」
「うーん、私も探してるんだけどどこにも見当たらないよ、もちろんほかの人も全然いないみたい……」
「ほんと、なんでこんなことになったんすかねぇ~?」
「ほんとだねー、でも君のマッスルパスはすごかったよー」
マッスルパス? そういえば教えてもらったマジックだかフラリッシュだか言ってたやつか、あんなことができて何の意味があるのかまったくわからんがとりあえず可愛くて巨乳な先輩に褒められて悪い気はしない。
「いやー、別に大したことないっすよ。」
「大したことあるよ!!」




