天才は『努力』から生まれる
俺の前に立ちはだかる古谷はいつもよりも大きく見える。だが、ここで......
フェイクだ!
今井が勢いよく右に出るように動くとすぐに古谷もそちらに瞬時にずれる。だが、それも......
フェイクなんだろうな。そう、俺は先の先を読んでいる。ここでコイツの動きは多少なりともブレが出た。今なら次の動きに嘘は......
「ない‼︎‼︎‼︎」
俺が左に出るため、脚を踏み込もうとすると......
古谷の右足の親指は、ピクリッと少し動く。
俺はこのコンマ数秒も1ミリ以下の動きも見過ごさない。全ては、コイツ(古谷)に
「勝つために‼︎」
その熱を持った言葉は口には出さずに飲み込むように心の奥にしまい込んだ。きっと、ここじゃない。ここではない。不思議とそう思ったからだ。
俺、今井雪也はこの1年間・・・・・・ただがむしゃらに走ってたわけじゃない。
画面が擦り切れるほど古谷、お前の過去の試合動画を見まくった。
どこの筋肉が動けば、どっちにお前が飛んでくるか、どっちにフェイクを仕掛けたらお前が反応するか、すべての古谷 春芽の"『クセ』"を、この脳ミソに、この目に、この身体に叩き込んだんだよ!
1年間、毎日24時間、お前のことだけを考えてバスケをしてきた!!!
そんな俺にとって・・・・・・お前の次の動きが見えるなんて、超能力でも何でもない。出来て当たり前の『当然』のことなんだ!」
直後、古谷は右に勢いよく出た。
だが、俺の足はすでに左からゴールへと突き進んでいた。
ザザッ
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ガコーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!
スポッッ!
「はぁー! 嘘だろ……」
これには、さすがの古谷も声が少し裏返る。
だが、ここで諦めるやつじゃないのを俺は知っている。
♢♢♢
さっきのシュート前、あとコンマ数秒。ゴールの手前で俺の前には奴が来た。
「うりゃぁぁぁぁぁぁあ!」
スポッ!
あれは、一歩違えば死んでいた(外していた)んだろう。
「今井、1点!」
なのに...その先輩の声を聞いて、たった1点になぜあんなにも喜べたのか俺はよくわからないー。
ー10話に続くー
宿命の1on1。雪也の1年間の執念が、元・天才の古谷から泥臭くも圧倒的な1点をもぎ取りました!もし「雪也の煽りと努力が最高にかっこよかった!」「この二人のバスケをもっと見たい!」と少しでも思っていただけたら、画面の一番下にある、【ブックマークに追加】をポチッと押して応援していただけると、執筆の元気が100倍になります!また、その下にある【評価(星マーク☆☆☆☆☆)】を、面白かった分だけ星5つ(★★★★★)でパチパチっとタップして応援していただけると、作品がランキングに載るための巨大なパワーになります!次の第10話は、【明日の夕方18時30分】に更新します!2人の情熱とプライドを賭けた1on1は更に加速していきます。明日もお楽しみに!




