朝練と僕らの日常
朝の学校の校門は人が多くて嫌いだ。だから、俺は登校時刻の1時間前に来る。そして、1人でその1時間は朝練をする...のだが、今日は1人じゃない。何故なら、俺にストーカーのように付きまとう昨日転校してきた変人がいるからだ...
朝、体育館の中を走る俺の横を並走しているコイツは古谷春芽という。
「なぁなぁ」
彼は、横でいきなり深刻な雰囲気を出しながら俺に話しかけてくる。
「...なんだよ?」
「俺、気づいちゃったんだけどさ、今井ってもしかしてバカ?」
「は...?」
その言葉そのまま返してやりたくなったがそれを抑えて俺は返した。
「何でだよ?」
「だってよぉ、1時間前に学校についてるとか完全にタブーだろ?」
知らねーよ。どんなタブーだよ...とさすがの俺もため息をつきたくなるほどにコイツはバスケ以外はてんでダメな、かまってちゃんだった。
「やっべ!もうあと5分で朝のホームルーム始まるぞ」
「いつのまに...って絶対さっきお前が体育館の入り口のドア壊して、それ直してたせいじゃん!」
ヒュ〜ヒュヒュッヒュヒュ〜ッとリズミカルな口笛を吹いて誤魔化そうとしている古谷はやけにガキらしいガキだ。
だが、こんな奴にもいいとこの1つ、2つはあるもんだ。例えば、今日の昼休みに弁当忘れたやつがいたら
「俺のパンでよければいるか?」といかにもいい転校生って思われたいオーラ出しながらだが、話しかけていた。だが、
「ありがとう。でも、よく弁当の他にパンも持ってたね」と男子生徒が聞いたのが間違いだったのだ。俺もできれば古谷に悪印象がついてほしくない。何故なら、アイツに悪印象つく=一緒にいる冷徹クソ野郎(俺)もやばいやつ。になってしまうから!
もとより低いクラス内の俺のカーストがますます下がらないことを祈り、彼らの会話を盗み聞きしていたが......
なんとその時、古谷は
「だって、これ先月食べ損ねたパンだからね〜」
なんて言っていた。
普通は一ヶ月前のパンを他人に渡すだろうか...
♢♢♢
キーンコーンカーンコーン
放課後になった。今日は部活があるから早く教室を出なくてはいけない!それに古谷につけられるのはもうごめんだからな。
そんなことを考えながら、周りに誰もいないかどうか確認したのち、教室を忍び足で出て行こうとした俺の肩に不意に手が掛かり...
トンッ
「よぉ」
「ぎゃぁぁぁ!」
いきなりだったからか大きな声を出してしまったが、こいつは別に気にしていなさそうな顔つきで、
「行くぞ」
その言葉を魔法のように俺に掛ける。
「ああ」
この会話も、間もだんだんと苦ではなくなってきた。
ー第6話に続くー
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!ここで、読者の皆さんに超・重大なお知らせが2つあります!まずは本日21時(夜9時)10分くらいから30分にかけて第6話と第7話、第8話を一挙追加します!最新話では、ついに部活の先輩や今井と古谷の本気の1on1が見られますのでぜひお楽しみに!
それともう1つは、この小説の公式略称が『煽バス(あおばす)』に決定しました!もし「続きが気になる!」「煽バス熱いじゃん!」と思ってくださったら、ページ下部にあるブックマークや評価(星マーク)で応援していただけると、めちゃくちゃ執筆の励みになります!!!
ぜひ、応援よろしくお願いします‼︎では、今日の夜21時にお会いしましょう。お見逃しなく!




