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奴隷商の娘 勘違いで成り上がる  作者: 奏楽


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1-3

この世界では、10歳になると神様から一つだけスキルを授かる事の出来る洗練式が行われる。


そしてついに私の番がやってくる。


スキルによっては大幅な軌道修正が必要となる。大事な局面だ。


神の象の前で祈りをささげると暖かな光に包まれ私はスキルに目覚める事になった。


「神父様!私のスキルは何でしょうか?」


「あなたのスキルは飲食物を呼び出すスキルです!」


一瞬、思考が停止する。神様は思っている以上に私を優遇してくれた。

これなら奴隷になっても美味しいものが食べられる!完全に勝ち確だった。


「っはい!ありがとうございます。」


神様に向かっても、もう一度感謝の言葉を捧げる。


「お父様!やりました」

「少し残念だが、良かったな。」


お父様は少し残念そうだった。周りの子供たちは攻撃や回復などの魔法を授かっている。

そんな中私は生活に繋がる魔法だった。いまいち喜びが伝わり切れなかったのが悔しい。


そんなお父様たちに私は家に着くとご馳走をふるまう事にする。

異世界と言えば、アレしかない!


私は食べ物を呼び出そうとして、一瞬止まる。どうせなら一から手料理をふるまいたい。

作物と香辛料を食べモノ扱いし、呼び出す。これは一種のかけだったが、目論見通りに呼び出す事が出来た。


「お待たせしました!」

「これは…」


見た事もない料理にみんな戸惑っている。


「熱くて辛いので、気を付けて食べてください!」

「これは複雑な辛さのなかにうま味を感じる」

「食欲が進むな!これはっ」

「美味しいっ。」

「あとでレシピを教えて頂けますか!」


こうして久しぶりにカレーに舌鼓を打つのであった。


その流れで私は一つの提案をする。


それは自分の店を持つこと、自力で稼げるようになりたいとお父様に伝える。


「思う様にやってみなさい」


今回も無事許可を得る事が出来た。


こうして、大きな転機を乗り越えるのであった。

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