[06]実際に書かせてみよう ChatGPT編
鬱陶しい雨が続きますね。梅雨明けはいつになるんでしょうか。
みなさんごきげんよう、お人間さんです。
番外編を一回挟んでしまったのでなんか変な感じがしますが、今回は「[05]実際に書かせてみよう Claude編」の続きです。
前回、Claude Sonnet(無料版)に読み込ませたのと同じプロットをChatGPT(有料版)に読み込ませてみます。
念のため、読み込ませたプロットの概要を再掲しておきます。
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・かなり独自色の強い短編小説(本文は3〜4万字を想定)
・作品世界は現実世界を基盤にしているが、超常的な現象&能力あり
・ややディープめな歴史ネタあり
・企画概要、全体のあらすじの資料:約1000字
・世界設定、キャラクター設定の資料:約3000字
・ストーリーを章立てし、各部で起きる出来事を箇条書きにした箱書き:約8000字
・ノリで書いた方が良さそうなパートは、箱書きに具体的な記述をしていない(※「戦闘」としか書いてなかったり)
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では早速見ていきましょう。レッツゴー。
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■ChatGPT(有料版 PLUSコース)
ChatGPTに「とりあえずこのプロットを30000万字で書いてみて」と依頼してみます。
前回、Claudeに依頼したときは想定よりもだいぶ短い分量で上がってきてしまったので、少しボリューム感を縮小してみました。
するとChatGPTは「20000字だとちょっと短すぎる。これは本来なら40000万字前後のプロット。30000字で書くとすると、全体のペース配分が気になる」と言ってきました。
読み込ませたプロットは全6パート+エピローグで構成されていたのですが、ChatGPTは各パートの文字数配分を固めていきたいようです。
「第一幕4000字、第二幕5000字、第三幕6000字、第五幕7000字、第六幕6000字、エピローグ2000字くらいが良いと思う」
と提案してきた上で、
「この分量配分なら、書き出しはこのくらいの情報密度になる。どう思う?」
と言いながら、数百字分ののサンプルの文章を出力してきました。
おお、さすがは有料版。アプローチが丁寧ですね!
出てきたサンプルは可もなし不可もなし。
最近の時代小説/歴史小説の文章として見れば、標準〜ややシンプル寄りくらいの塩梅。
今回の作品はバトルシーンが多めだったので、テンポを考えるとややシンプルなくらいのほうが適していると思われます。悪くなさそうです。
続けて、ChatGPTはいくつか内容面の提案をしてきました。
主な提案は以下の通り。実際はもっと細かいのもありましたが割愛。
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・主人公の能力はもっと早めに開示した方が良い
・黒幕がわかりやすすぎるので、読者の疑念を逸らすためにコイツの好感度を上げたい
・中盤の真相究明パートのミステリ度を上げるために、序盤に伏線を仕込みたい
・ラストバトルを盛り上げるために、こういう演出を入れたい
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見てみると、敢えて箱書きプロットで詳細を書き込んでいなかった部分への言及が目立ちます。
Claudeが困って軽く流していた場面ですね。やはり、同じようなところが引っかかるようです。
ChatGPTは、すべての提案の下に、具体的な修正案も記載してくれていました。
おお、さすがは有料版。優秀です。
ですが、修正案を読んでみると、正直イマイチなものが多いです。
ラストバトルの演出案だけは派手で面白いのですが、ほかは微妙なものばかり。
どう微妙かというと、「全体的に説明的すぎる」んですよね。
読者の感情や思考を誘導するにしても、いくらなんでも露骨すぎる案が並んでいます。
お人間さんなら絶対にやらない案なのですが、いまやっているのは実験です。
ここはあえて、ChatGPTの好きなようにやらせてみます。
「OK、その方向でプロットを修正しつつ、本文を出力してみて」と指示を出しました。
このとき気がついたのですが、ChatGPTはClaudeよりも一回に出力できる文字数の上限が低いようです。
「一度にまとめて出せないので、パートごとに区切って出力するね」と言いながら、冒頭のパートを出力してきました。
元のプロットのどこをどういじったのか、変更意図も付記されています。やはり親切ですね。
出力された文章の雰囲気は、最初に出してきた数百字のサンプルに近いものでした。
しかしまとまった分量で読むと、短文と改行が多いのが気になります。
Claudeもまあまあ短文は多かったのですが、ChatGPTのほうが圧倒的にぶつ切り感があります。
たとえるなら、連載仕事が多すぎてアドレナリン全開になっている夢枕獏先生が格闘パートに入ってしまったときくらいの短文&改行連打です(このたとえ、通じていますか?)。
この現象については、また回を改めて触れたいところですが、ChatGPTはかなり短文と改行を好む傾向があります。
これは文章の勢いやリーダビリティの面では決して悪いことばかりではないのですが、あまりにも多すぎるために、小説全体が単調になってしまいます。
夢枕獏先生は場面によって文章の濃淡を使い分けるので、格闘パートで肘とか膝とか一文字ごとに改行しててもカッコいいんですよね。
でもChatGPTはどのパートでも短文連打をやってくるのでメリハリがないし、場面によっては強烈な違和感が発生します。日常パートに拳を握りしめた獏先生が出てきてはギャグになってしまうでしょう?
しかも困ったことに、ChatGPTは「短文を減らせ」と指示してもなかなか聞いてくれません。指示した直後はマシになるのですが、すぐ元に戻ってしまいます。AIの記憶容量が多い有料版であっても、です。
ちょっと脱線しました。話を元に戻します。
文章はかなり気になるのですが、ChatGPTに続きをどんどん書かせていきます。
出力された文章をすべてつなぎ合わせ、完成!
通しで読んでみたところ、場面のつなぎ方に関しては、Claude(無料)版よりも自然な印象です。
ただし、最初のパートを呼んだ時点で懸念していた通り、文章の淡泊さはClaudeよりも気になります。
特に会話文の味気なさは致命的で、9割以上書き直しが必要なレベルです。
また、これも懸念していたことですが、情報の出し方が説明的すぎました。
執筆前の段階で、ChatGPTは「黒幕の正体を偽装したいので、黒幕の好感度を上げたい」と言ってきましたが、実際に上がってきた文章を読むと、序盤からかなり露骨に黒幕の正体を匂わせる形になっています。
お前、言っとることと、やっとることが違うやんけ!
そろそろ疲れてきたので、まとめに入ります。
■良かった点
・場面の繋ぎがスムーズで、話の流れの不自然さはあまりない。
・プロット段階で曖昧にしていた箇所は良い感じで埋めてくれていた。
■悪かった点
・短文&改行連打を多用するので文章のメリハリが薄い。
・情報の出し方が露骨すぎる、説明的すぎる
■総合評価
・「小説」として見ると、かなり厳しいものがある。
・プロットと本文の間のモック(下書き)として使う分には良いかも?
・人間が全編に手を入れる前提で使うなら悪くない。作品の性質にもよるが、人間が一から全部本文を書くよりは早く完成させられるはず。
・有料版のChatGPTは細かく内容の相談をしてくるので、上手く修正指示を出せれば、さらに手間が減らせるかもしれない。
といったところで、今回はおしまい。
次は「Geminiでも試してみた」をやって、その次に番外編の2をやれれば良いなと思っています。
ではまた次回お会いしましょう。
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
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【 宣 伝 】
各種AIとの協同作業で作り上げた時代小説『筆と箸』を公開しています。
よろしければ、こちらもご覧ください。
https://ncode.syosetu.com/n1673mh/
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