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魔王討伐後、猫カフェ開業資金を稼ぐためにダンジョンへ潜ります ~見た目は銀髪ロリ美少女、中身は十一サークル大魔導士~  作者: ツユユです


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第6話

どれくらい歩いただろうか。


遠くから、ゴブリンたちとは明らかに異なる、重々しい魔力反応を感じた。


「見つけた。」


木々の茂みをかき分けて現れたのは、俺の何倍もある巨大な身体だった。


ホブゴブリンだった。


そいつはゴブリンたちとは違い、それなりに立派な革鎧を身につけ、巨大な棍棒を振り回していた。


周囲では、六匹ほどのゴブリンたちが、そいつの威圧感に押されておろおろしていた。


「ギャアアアアアアアアッ!!!!!」


俺を見つけたホブゴブリンが、威嚇するような咆哮を上げながら棍棒を振り上げた。


「うわ、うるさ。お前以外に猫はいないの? 猫ちゃんだよ、猫ちゃん。いないなら死んで。」


三サークル魔法『フレイムソード』が俺の指先で形成され、目にも見えない速度で射出された。


シュッ――!


ホブゴブリンが棍棒を振り下ろすよりも早く、青い炎の刃がそいつの心臓を貫いた。


そいつは悲鳴すら上げることなく、心臓を貫かれ、その場に倒れ込んだ。


隣にいたゴブリンたちは驚愕し、逃げ出そうとした。


だが、俺は面倒くさそうに手を振り、そいつらの生命活動を停止させた。


パンッ! パンッ! パンッ! パンッ!


「ふぅ……。ここにもいないか。」


灰となって散っていくホブゴブリンの死体を背に、俺は再び先へ進んだ。


森の奥へ進むほど空気中のマナは濃くなり、やがて俺は、巨大な洞窟の入口へと辿り着いた。


「ん? ここは……。」


洞窟の入口では、不気味な紫色の霧が揺らめいていた。


スマホで見た『ボス部屋』の特徴と完全に一致している。


「まさか、もう終わりなのか? せっかく入ったんだから、もう少し見て回りたかったんだけど。」


俺はぼやきながら紫色の霧をかき分け、中へ足を踏み入れた。


洞窟の内部は、広大だった。


天井には魔力を帯びた紫色の結晶が埋め込まれ、淡い光を放っている。


その中央には、巨大な石造りの玉座が置かれていた。


そして、その玉座の上には、ここに来てから一度も感じたことのないほどの圧倒的な威圧感を放つ魔物が座っていた。


普通のゴブリンより遥かに巨大で、ホブゴブリンよりも遥かに高い知性を感じさせる存在。


身体には精巧な細工が施された金色の鎧を身につけ、膝の上には赤い宝石が埋め込まれた大剣を乗せている。


***


ゴブリンロード。


このゲートの主であり、数千匹ものゴブリンを従える王でもある。


奴は近づいてくる小さな人間の雌を見て、ゆっくりと立ち上がった。


巨大な大剣を床へ突き立てる。


ズン……。


低い音とともに洞窟全体が震えた。


目の前にいた部下のゴブリンたちが、あの小さな女の子に軽く指を弾かれただけで吹き飛ばされたせいか、ゴブリンロードもわずかに警戒していた。


「……人間か。」


奴の口から、低く荒々しい声が漏れる。


それは言葉というより、魔力に乗せた意思そのものに近かった。


だが、シノにはその声がはっきりと聞こえていた。


ゴブリンロードは赤く燃えるような瞳でシノを見下ろし、殺気を放つ。


「勇敢だな。小さく……それも実に小さな女よ。よく一人でここまで足を踏み入れたものだ。新たな『実験体』にしてやるとしよう。ククク……。」


ゴブリンロードが巨大な大剣を軽く振るう。


瞬間。


剣気をまとった突風が、洞窟の内部を荒々しく駆け抜けた。


覚醒したばかりのハンターなら、失禁しながら逃げ出していてもおかしくない。


「うん。そう。ゴブリンのくせに、実験なんかするんだ?」


だが、彼女は至って気のない様子で答えた。


「そう……実験……って、ん? え、何? お前、俺たちの言葉が話せるの?」


「俺たちの魔法学校では必修科目なんだ。ゴブリン語。」

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