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ネクミスの遺跡調査

ギリギリで書き終えたので誤字脱字があるかもしれません。更に少し少ないです。本当に申し訳ない。

 トウヤが学院にいる間彼の眷属たちはそれぞれトウヤから探して欲しいと言われた世界中の遺跡からルフトロノアに(まつ)わる文献を見つける為、早速動き出していた。


 ほとんどの者が仕事を差し置いて遺跡を調べトウヤへのご褒美に期待を寄せる。それは現在トウヤに侍ることを許されたネクミスだって例外ではない。唯一の例外はソフィアだけだ。

 それも、ソフィアが探さない理由はただ単にソフィア自身が出向いたところで他の眷属(なかま)たちに先を越されるのが視えたからであってご褒美は誰よりも欲しい。故に闇ギルド長という立場を利用して集められる情報は集めているのでソフィア自身は動かないが、ご褒美貰う気満々である。眷属No.1の名は伊達ではない。


 ソフィア以外の者は自ら遺跡に(おもむ)いてその圧倒的な能力で速攻で調査していった。


 そんな中ネクミスの遺跡調査は思うように進んではいなかった。何故なら彼女はトウヤが学院にいる間だけしか遺跡に居られないのだ。トウヤの為に眷属(みんな)は行動している訳なのでトウヤの側に侍る機会を手放すことが出来ないことなど考えてみれば当然なのだが。



 ネクミス視点


「今日も頑張りますか」


 スカイ学院から最寄りの遺跡に来ているが、ここで夜営する訳にもいかず他の眷属(なかま)たちより調査の時間がかかってしまう為、既に遺跡を調査し始めて3日目を迎えていた。


 泊まり掛けで遺跡を調査している他の眷属(なかま)たちはもう2つ目の遺跡に移っているだろうことは容易に想像出来る。それに気を利かせたのか、リテラナはわざわざ離れた所の遺跡を調査している。まあ、もしかしたらハンターのサブクランマスターとしての仕事があっただけなのかもしれないが、トウヤ様のお願いを受けた直後にその可能性は低い。


「せっかくリテラナが気を利かせてくれたのですし今日中には調べ終えたいですね」


 遺跡は各国で数個有しており普通の場所よりは魔物が出やすいがダンジョンよりは魔物は出にくい中途半端な特徴を持つ。他の違いはボスが居ないことや宝具がないことだろう。魔物の出現率も遺跡の方が低いしハンターにとってはあまり良い印象は無い。未発見の遺跡だと稀に珍しい物が見つかったりするが未発見のダンジョンよりも珍しいし未発見のダンジョンの方が確実に美味しいのだ。故に訪れたことの無い者が殆どだ。

 一方冒険者にとってはある程度の実力者ならば誰もが入る場所である。何故なら不人気故に遺跡の魔物の間引きが依頼としてあったり、ランク上昇の為の試験も遺跡で行われることが多いのが理由だ。


 そんな冒険者が入り浸る遺跡にお目当ての物があるのか、という話なのだが、ダンジョン程では無いが、危険な場所なのには変わり無い。学者を庇いながら奥深くへ進むことなど出来ないし、依頼を受けて文献や資料などを取りに来る可能性はあるにはあるのだが、目当ての物がどの遺跡にあるのか、なんて分かる訳が無い。だからこそ我々が手当たり次第に遺跡を巡っているのだから。目当ての物を見つけるまで一体どれだけのお金が必要になるのか分からないことから、そういう依頼も無いと予想しトウヤの欲しい物はまだどこかの遺跡にあると踏んでいた。というか、誰かが持っているのなら諜報員であるレニーナが知らない訳が無い。


 二日間でこの遺跡を五階層まで調べ終えていた。ダンジョンよりも魔物は少ないが、調べものがあるとそこそこ時間がかかるものである。というか、魔物が出やすいここでたった1人で悠長に調べものをしているのはトウヤの眷属だからこそ出来ることだろう。


 六階層以降を調べて行き、七階層も調べ終えると次の階層へ続く道が見当たらないことに気が付いた。


「この遺跡はここで終わりですか。次の遺跡となればより時間がかかりますし、何かあって欲しかったのですが、仕方ありませんね」


 ここの遺跡にはスカイ学院創設の話とか学院最初の卒業生が残した研究資料やこの遺跡の成り立ちくらいしかなかった。全くもってどうでも良い。


 時間が惜しいのでさっさと戻ろう出口へ向かうネクミスだったが、途中で違和感を覚え足を止めた。


 ここより更に下から魔力を感じるのだ。


 遺跡は下へ下へと造られる。現にこの遺跡だってそうだ。そんな遺跡の更に下から魔力を感じることなどあるのだろうか?


 地中の魔物ではない。何故ならこれ程まで深い場所で生活するのは強者しか居ないのだから魔力の大きさを考えれば違うことが分かる。

 ならば一体なんなのか。可能性は第八階層があり、そこにいる生命体だろう。


 そこまで考えたネクミスは再び七階層を調べ始めた。


 手当たり次第に探した結果、文献や資料の入った本棚を退ければ下への階段が見つかった。階段を下ればこれまでの階層程では無いが、十分広い空間があり、そこには大量の本が棚に敷き詰められていた。


「どうやらここが本命みたいですね」


 しかし、今からここにある物を読むとなれば相当時間がかかって仕舞う。


「まあ、今回はこの遺跡を調べるだけにしておきますか」


 他の遺跡を調べるのは来月にすることに決めてから、ひとまず切り上げて魔力を辿りそこにいる生命体を観察する。


 それは魔力量が高い訳では無い。見た目は透明なスライムだ。しかし、何か違和感を感じる。それがなんかのかネクミスが頭を捻るとその答えに行き着く。


「そう言えば、他の魔物が見当たりませんね」


 遺跡はダンジョンより魔物が出ないとはいえ、他よりも比較的出やすいはず。ここには大量の書物があるので魔物が出ないようにしている可能性はあるが、その場合何故このスライムがいるのかが分からない。


 スライムは本棚を上り書物に触れた。その書物はスライムに吸い込まれ瞬く間に消えた。


「!?食べたのですか!」


 と思いきやすぐに同じ表紙の書物を本棚に仕舞うスライム。


 ネクミスは吐き出された物を白手袋を着けてから手に取りパラパラと捲ってみた。


 中身は何も書かれていなかった。白紙そのものだ。


 嫌な予感がする。


 慌てて他の書物を確認すれば既に大量の書物が白紙にされていた。


 このスライムが一体どのくらいの間ここにいたのかは知らないが、このまま放置するのは危険過ぎる。


「私が影魔法を習得していれば……いえ、反省するのはこれを片付けた後にしましょう」


 収納魔法を習得していないけれどもナノルルが作ってくれた収納袋くらいは持っているので本棚ごと仕舞う選択肢もあったのだが、時間がかかり過ぎるのでネクミスはそれを最終手段にして取り敢えずスライムを掴むとそのまま握り潰した。が、飛び散った液体がすぐに集まり元に戻って仕舞った。


 物理攻撃が通用しないことが分かれば魔法を使えば良い話だ。ネクミスは自身が使える魔法の中で周囲にある書物が燃える危険性のない闇魔法消滅の生命(ロストオブライフ)使用した。


「私はあまり魔法が得意じゃないんですけれどなんとかなって良かったです」


 消滅の生命は指定した場所から生命力を枯らす1級魔法である。使用者の魔力のステータスに応じて減らすスピードが変わってくる。これを言葉に表すのは難しいが、ネクミスならば1分もあれば成人した人間の生命力を枯らすことが出来る。


「帰ったら報告しないといけませんね」


 記録の消失は何もここだけの話では無いだろう。念のために情報は何でも共有するのだ。


 思いの外長居してしまったので急いで帰りシャワーを浴びている間にトウヤが帰って来たのでそのまま出迎えた結果ご機嫌ななめなトウヤにいち早く情報を共有したかったことを伝えると重大な内容だった為トウヤもそこまで怒る気にもなれず重要なことを知らせる為ならば大抵の格好は許されることが眷属の中で広まることになったのだとか。

調子に乗って新作に手を出すからこういうことが起こるんですよね。でもいいアイディアが浮かんだら書かないと忘れちゃうんですよ。……もっと書き溜め作らないとですね。

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