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スラックハンター(3)

戦闘態勢は取るもののどう戦うか、決めるのを忘れていた

「あぁ、二人ともとりあえず武器を構えて自分の身を守れ!ここは俺引き受ける」とかっこよく言ったもののこれじゃダメなのはわかっている。


が、まずは目の前の敵だ!こちらに一直線に向かってくる二匹のオークに対して、『麟鳳りんぽ亀龍きりゅう』を構える。


オークは竹槍を構えて、こちらに投げてくる。


二人に当たってはいけない。


その一心で、竹槍を斬る。


向かってくる竹槍。


上手く回転に合わせて、右手の『麟鳳りんぽ』を振るう。


かっこよく決まった!!と思ったら見事に空振り。竹槍は後方の二人の横をすり抜けていった。


「アブねー!!! スカした!! 」


「ご主人様、こちらは自分の身は守れますので、戦闘に集中して下さい!」

レイラからの檄が飛ぶ。


「すまん!任せた」それはそういうと向かってくるオークに向かって走り出した。


オークは木の棒で迎え撃つつもりらしい。


しかし今宵も麟鳳りんぽ亀龍きりゅうの切れ味は鋭いぞ!


「なんてたって、武装してるから、なっ!」

向かってくる木の棒とオークの首を切り落とす。


さらに魔装で身体を纏い二匹目に向かう。


仲間がやられたのを見て、逃げようとするオークの後ろから心臓を狙い一突きにした。


刺されたオークは2、3歩あるいたあと倒れ込んだ。



「ふー、終わってみると意外にもあっけないな」


「ご主人様、お疲れ様でした」

「ご主人、すごいにゃ!獣族よりも早かったにゃ!」


「あぁ、ありがとう。 どうだシュリ他には獲物はいそうか?」


少しあたりを見回すシュリ。「他にはいなさそうにゃ!」


「ありがとう。 それじゃあ狩った獲物を収納しよう」


はぁ。自分の不甲斐なさに少し気落ちする。


浮かれていたな。

今回は余裕で倒せるオークだったから良かったものの、オーガが数体出た場合、いや一体でも出た場合、強さがわからない敵とどう戦えばいいのか、全く知らないのはしょうがないとして、全く準備を怠っていたことは自分の責任だ。

急に二人の美少女に囲まれて、知らない間に浮かれていたのだ。

自分でも気づかないうちに浮かれていた。

こういう時に、人間足をすくわれるのだ。


しかし、今回気付けて良かった。幸い全員無傷だし、獲物も狩れた。

今日は早めに戻って、会議だな。


「よし!!急いでしまおう!ここでオーガにでも出くわしたらマズイからな!ダッシュだ!ダッシュ!」


「はい」「はいにゃ」


二人と協力して、倒したオークをしまい。帰路に着いた。


帰りは心配していたオークにも会うことなく戻ることができた。


◇◆◇

ギルドにと到着した。

「おかえりなさい」

「あぁ。換金を頼みたい。」

レイラが持っていた収納袋を渡す。


「はい、お預かりします。どうしたんですか?元気ないですね?」

「あぁ、ちょっとな。戦闘時に色々考えてなくて悩んでいるんだ」


「そうでしたか。チームで戦うというのは、意外と息が合わなかったり、大変ですからね…これ少しじかんがかかるので先に奥においてきます」

そう言ってミリーちゃんは奥に入っていった。


その間に掲示板を見てみたが、特に目新しいものはなかったというか、来た時と変わっていないな。


ミリーちゃんが戻ってくる。

「本来であれば、ハンター経験者が独立してパーティを作るのですが、皆さんは誰も経験がないのですよね?」

「あぁ、そうだな。ちょっと特殊なのかな?」

「そうですね。そういった場合は、どなたか、経験者を迎え入れるか、他のパーティと合同で隊を組みながらの依頼に参加して教えてもらう方法もありますが…」

「そんな面倒を見てくれるパーティをいないか?」

「その通りです。それに教えるにも限られた情報になるでしょう」


「そうすると、コツコツ行くか。もしくは知り合いに頼んでみるか?」


「はい。そうなりますね?」

ミリーちゃんがクスクスと笑うので、後ろを振り返ると…


「呼んだかい?アラタくん??」


『鋼の翼』の面々がそこにいた。

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