拝啓 転職しました(10)
なんて言おう…怒ったりしないよな? 流石に急に殴り合いとかにはならないだろうが…
それよりもいきなり若い女の奴隷が二人いたら、そっちの方が驚かないか?
俺なら引くなぁ…
なんてことを考えていたらすぐに宿に着いた。
受付には、おばちゃんが座っていた。
「ただいま戻りましたぁ」
「あぁアンタかい。ツレの大っきい人もさっき戻ってきたよ。今日は夕飯食べるかい?」
「あぁ、はい。そのつもりですぅ…」おばちゃんの出す威圧に負けて返事をしてしまった。
「それでお願いがあるんですが…」
「なんだい? うしろのその子のことかい?」レイラのことは見たことあったもんな。
「いえ、さらにその後ろの子のことなんですが…」
その言葉を聞いてか、空気を読んでか、シュリがひょっこりと顔をだした。
「なんだい? もう一人ふえてるじゃないのかい? こんな若い子ばっかり引き連れてあんた!ナニする気だい?」おばちゃんのニヤニヤが、見えすぎて心が痛い。が致し方ない。
「まぁナニですかね? そんなことはいいんです!!! 一人増えたのでもう少し大きいベットか、2ベットの部屋は空いてませんか?」
「そうだねぇ。今は少しいっぱいでねぇ…あ、あんたのツレの部屋のベットが大きいね。部屋を入れ替えてもらえばいいんじゃないかい?」
エブリンの部屋のエブリンが寝ていたベッドかぁ。いろいろな意味ですこし気がひけるな。
すこし狭いが、今の部屋で三人で寝てみるしかないか。
「わかりました。とりあえず今日は我慢することにします。ちなみに明日で帰る予定になっていますが、このままここを拠点にハンターになろうと思うんですが、可能ですか?」
「ハンターかい? もちろん歓迎さ。後ろのその子たちと行くのかい?」
「はい」またもや聞きにくいことをズバズバとおばちゃんは聞いてくる。これは世界が変わっても共通なのな
。
「はぁ。 そんなヒョロヒョロで大丈夫かねぇ? あんたがおっ死んじまったら荷物はこっちで処分するからね。長期に出るときは言ってほしいね」
「はい。わかりました。しばらくはこの辺りでオークなんかを狩る予定ですが、その際はお話しします」
俺が話し終わるとおばちゃんは手を出してくる。何事かと思ったら、一人の追加分銀貨2枚を取られた。
あとはエブリンか、部屋にいるみたいだしこの勢いで話しをしよう。
おばちゃんに、エブリンの部屋の場所を聞いてノックをする。
返事とともにすぐに部屋のドアが開いた。
「おう。おめぇか」
「あぁ。すこし話しがあるんだがいいか?」
「おう入れ」
俺はエブリンの部屋にはいった。




