拝啓 転職しました(9)
ヴァイラルさんに教えてもらった武器屋に行ってみると思ったよりも良心的な価格で武器などが売られていた。
ちょっといい包丁を買うような金額でナイフが買えるようなかんじかな?
短剣も似たような値段だが、片手剣あたりから数枚の金貨が必要である。
「戦闘につかう魔法陣はあるか?」
「ええ、こちらにございます」
そう言うと、武器屋のおじいさんは奥からいくつか、魔法陣が描かれた木の筒を取り出した。
だいたい手の中に収まるくらいで、乾電池のふた回りくらい大きい感じである。
「使い方を教えてもらってもいいか?」
「使用するのは初めてで?」
「あぁ、見た事はあるんだが…」
「では裏へどうぞ」
そう言われて裏に案内されると家1軒分くらいの庭があり、真ん中にはカカシのような木が置かれていた。
「使用方法は簡単です。魔法陣の書かれれいる側に親指を当てて魔力を放出すれば自動的に認識している敵の方に向かっていきます。詠唱もいらず、簡単に使えるかと」
「試していいか?」
「はい。あまり魔力を入れないようにお願いしています」
「あぁ、ちなみにこれはなんの魔法なんだ?」
「これは火ですから、あのカカシに試してみてください。あの木は火属性に強い火山に生える木でできていますので燃えませんが…魔力を込める量で威力を加減できますので気をつけてくださいませ」
「了解した」
まずは魔法陣に親指をのせて、魔力を込めるのはどうしたらいいのか?とも思ったが武装の時のようにすればいいとすぐに思った。とりあえず武装して魔力を通してみる
ばっっっっっっつん!!!!!!!!
目の前に巨大な火の玉が現れた!!!
ビックリした拍子に転び、火の玉は空へと飛んでいった…
バファン!!!と音を立てて消えた。
尻餅をついた、俺は後ろを振り返ると
レイラとシュリは唖然として口を開けていた。
武器屋のおじいさんも似たような感じであったが…
怒られました。
「すいませんでした」
「危うく店がなくなるところだったよ。物理的にも地域コミュニティからもな」
「申し訳ない」
そのあと、レイラにも試させたが、バスケットボール程度の火の玉を出すことに成功しカカシに当たるとカカシを火が包みこむように小爆発した。これが成功なのだろう。
シュリには、悩んだ挙句、レイピアと呼ばれる細身の剣と小型の短剣。レイラにも短剣を一本買い。
その場を後にした。手持ちの金貨を全て取られてしまったがなんとか買い揃えることができた。
防具がないのが少し心配だが、しょうがない…
とりあえず今日の宿と飯代がないので、ギルドに行き金貨5枚を引き出して掲示板を見るとオークの討伐採取が出ていたので受注しておいた。
そして宿への帰り道、なにかを忘れていることに気がついた…
俺は大切な話を、心の友にし忘れていることに気がついてしまった…
「エブリンのこと忘れてた!!!」
「誰です?それ?」そんなレイラの返しを聞きながら、なんて言おうか悩んだ。




