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木こり生活(3)


人の大きさを超えるエビ、ザリガニ双剣で立ち向かうことを決めたアラタ。


エビは…やはり水から引っ張り出されて怒っているようだ。気性が荒い。

チョキチョキハサミをやりながら、腕を広げて威嚇している。カニだかエビだかだんだんややこしくなってきたが、威嚇の仕方は万国共通らしい。いや、世界をまたいでいるか。


ザリガニは、こちらに向かって走り出し右手の爪を大振りしてくる。早い!!!

先ほどから武器と身体にも魔力を通して準備をしていたため、何とか避けられたがデカい図体からは考えられない速度であった。


「そうか!水中と比べて抵抗となる水がないからだ!」

・・・なんとなくつぶやいてみたが、そんなこと今はどうでもいい。わかったからってどうしようもない。

正面は危ないとなると、狙うは側面だな!!「よし!」

ザリガニに向かってまっすぐ走り出す。

奴が振りかぶった腕と逆側に回り込み、側面カウンターを入れる。

「ギンンンッ!!」 硬い表皮に双剣がはじかれる。と同時にお返しと言わんばかりに爪が繰り出される。

横、いや後ろ。回避が間に合わない!!! 

咄嗟に前に飛び、ザリガニの下に潜り込んだ!!!

「あぶな!仕返しだ!!」ザリガニの下っ腹を刺し、すばやく距離をとる。

ザリガニからは、血?が出ているが全然効いてなさそうだ。むしろ元気出ちゃった感じだ。


「くそぉぉぉ。硬いな!」厚い表皮は難しい。下に潜り込めばさせるが、双剣では致命傷はあたえられない。魔力をぶち込めた一発を入れてみるか?

実は魔力を纏い始めてから、魔力を注げば注ぐほどに、速く、硬くなることはわかっているが、武器が壊れそうでやっていなかった。うまく制御?コントロールできる自信もないがっ!

「そんなこと言ってられないか!!」すでにザリガニはこちらに向けて走って来ている。


魔力を双剣に集中させる。 敵はすぐそこまで来ている。



攻撃は先ほどと同じ爪の大振りだ。



振られる前の爪の根元を狙い飛び出す。


不思議と敵がゆっくり見えた。


右手の亀龍をふるう。 ザリガニの右腕が斬れ空中に舞う。


「まだだ!」一度着地してさらに、飛び左手の麟鳳を側面から頭に向けて突き立てた。


素早く剣を抜き、距離を取る。


「やっぱり刺しただけじゃダメ?」


まだザリガニは倒れない。とはいえ腕は一本こちらの方が有利だど思う。攻めだ。ここは攻め時。


と思ったら振り返って逃げ出そうとしている。


やっぱりな!チャンスと思って、身体に魔力を通す。


が、うまく通せない? そのまま膝をついてしまった。


ザリガニがっ!逃げちゃう。



せっかくのご馳走が…と思った瞬間


ザリガニに向かって走っていく巨漢が一人。片手には斧。その巨漢に似合うように大きな斧だ。


逃げるザリガニを後ろから追いかけて…


「「「「グシャ!!!」」」 後ろから一撃だった。




ザリガニを引きづって、こちらに向かってくる巨漢が一人。そうエブリンだった。



「本当に大物捕まえてくれたんだな!」エブリンはいい笑顔だ。毛むくじゃらだけど。


「いや、トドメを刺したのはエブリンだろ?さすが、斧で一発とは恐れ入ったよ」


?な顔をするエブリン。その顔を見るのは久しぶりだな。


「こいつはタックスシールドクラブだ。なかなかお目にかかれねぇ、まぁこの池の主だな。シールドクラブの名だけあって、かなりかてぇ守りを持ってる。俺の斧でも多分傷つけらんねぇだろう」


「でも、じゃあなんで??今、簡単に倒したようにみえたけど」


「それはアラタ、おめぇがキズをいれておいてくれたからだな!そこを狙った」


「そうだったのか。しかし最後まで倒せなかったな」


「こいつはCランクあたりのパーティが獲物に奴だ。 俺なら逃げる。一人で戦うなんざおもわねぇ」


「ははは」そうだったのか。今思うと危ないことしてたんだな。久しぶりに異世界を味わった気がした。


「ところでたたねぇのか?」


「どうやら魔力を使い果たしたみたいだ」さっきから、立とうとしても全然起き上がれない。


「そうか。じゃあこいつと一緒にはこんでやらぁ」そういうとエブリンはザリガニ、もといエビ、もといカニの上に乗せて一緒に運んでくれた。カニにつかまっているのも大変なんだぞ?そんなこと御構い無しに、ずるずると引きづられて小屋に帰った。


夕飯はもちろん、焼きガニだった。






「うまい!カニ味だ!!!」




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