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つまらなかった二年がようやく終わって、僕はクーラーのついてる教室に来られるようになった。三年A組になったのだ。A組ってだけで、教室がちょっと明るくなった気がしたし、なんか、優等生にでもなったみたいな気分だった。でも、言うまでもなく、僕は学年で一、二を争うバカだった。
それでも、不思議なもんで、社会に出てみると、案外そこそこやっていけたりもする。
別にこの話に直接関係あるわけじゃないけど、僕が職安で見つける仕事っていうのは、学歴不問・年齢不問・経験不問っていう、三拍子そろったやつばっかなんだけど、実際に行ってみると、一緒に働くのは、どういうわけか大卒ばっかでさ。
で、思うんだ。「そもそも勉強って、意味あんの?」って。
だって、まったく勉強をしてこなかった俺と、一生懸命勉強して大学を卒業したやつが、同じ職場で働いてるって、どういうことよ?
つまりさ、それって当時の神経質な親たちが言ってたことと重なるわけよ。僕のことをよっぽど気に入らなかったんだろうな。白い目で見てたんだ。もちろん、面と向かってじゃなくて、陰でね。「大野君と一緒にいたら、うちの子までバカになるから、遊ばせたくない」とか、なんのかんのと、ぎゃーぎゃー言ってた親もいたらしい。いるじゃん、そういうババアって、どこにでも。
べつに、何言われてもいいんだけどさ。
ただ、俺、早生まれなんだよね。




