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この頃の世の中の出来事といえば、6月24日の松田聖子と神田正輝の結婚ニュースがあったが、僕はただ無関心に眺めているだけだった。8月12日の日本航空ジャンボ機墜落事故は、ちょうど沖縄旅行中だった僕に深い衝撃を与え、その惨状は強く心に刻まれた。10月16日、阪神タイガースが21年ぶりのリーグ優勝を果たしたときも、周囲の熱狂をよそに、僕にはまったく関心がなかった。


とはいえ、あの日たまたま神宮球場の前を通りかかると、球場の係員が「もうすぐ終わるから」と声をかけてくれ、無料で中に入れてくれた。ちょうど八回の裏だった。スタンドは異様な熱気に包まれていた。僕はその中に紛れ込むようにして、阪神タイガースが21年ぶりのリーグ優勝を果たす瞬間を目撃した。


また、レンタルビデオ店で『愛と青春の旅立ち』を借りて観たとき、リチャード・ギアはものすごく大人、というより、すっかり「オヤジ」に見えた。それだけでなく、成人式のニュースに映る若者たちさえ、当時の僕には途方もなく大人に見えていた。今改めて『愛と青春の旅立ち』を観ても、やはりリチャード・ギアはとてつもなく大人に見える。


そしてその頃から、僕は死について考えるようになった。『愛と青春の旅立ち』の劇中、リチャード・ギア演じるザックの友人が、パーティーで知り合った女性に結婚を断られて自殺を図るシーンがある。僕はそれを見ながら、自分はリチャード・ギアではなく、自殺を図るほうだと思った。


こんなことを思い返して書いているのは、中学二年の頃がとにかく退屈だったからだろう。正直なところ、あの時期について書きたくなるような出来事はまるで何もない。


小山暁代のことは、ずっと心の中で思い続けていた。けれど、その気持ちを彼女に伝える勇気なんてどこにもなかった。ただ、密かに思いを重ねるうちに、その存在はすっかり僕自身の一部になってしまっていた。

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