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降りしきる雨が、無人の校庭を打っていた。その日を境に、毎日が灰色の空の下、どしゃぶりの雨にさらされているようだった。ひとりぼっちになったような気がした。
聞こえるのは、雨だれの音だけ。
彼の笑顔も、声も、もうない。
いったい、どうしてこんなことになってしまったのか。そんな思いを抱えながらも、毎日、学校へ通わざるを得なかった。
谷口を思い浮かべても、あの生まれつきのやらしい顔が脳裏をかすめるだけで、その頃の奴の記憶が、まるで浮かんでこない。
おーい、谷口君〜。
呼んでみても、頭の中に奴は出てこない。
どこに隠れてんだよー。
早く出てきてよー。
弱い奴らはどこにいるんだよ? 僕のお仲間は? みんなでって、そう言ったじゃないか。
強い者を弱い奴らみんなで倒すべきだって。
覚えてる? 早く次の指令を出してくれよ。そうじゃなきゃ、どうすればいいのかわからないじゃないかー。
……
あの野郎! 青森の田舎モンと遊んでんじゃねーだろうな!
こんなことになるとは、思ってもみなかった。
彼と僕の関係は、いつの間にやら終わっていた。
それがいつだったのか、はっきりとはわからない。ただ、終わりを告げたことだけは確かだった。
以来、どこへ行っても、どんなに楽しいことがあっても、この虚しさを埋めることはできなかった。




