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社会科の授業で、好きなもの同士で班を作り、何かを発表しなければならない、そんなことがあった。
僕はもちろん、彼と谷口と川崎の班にいた。
他の奴らには受け入れてもらえなかったからだろうな。僕は相変わらず嫌われていた。しかし、あれだな。僕たちの班は、きっと素晴らしい発表をするんだろうな。なんてったって、優秀な谷口くんがいるわけだからさ。
それから二週間ほど経った、発表前日の放課後。一度家に帰ってから、みんなで僕の家に集まった。今まで何もやってこなかったぶん、どうやって取り戻すつもりなのかと思って見ていたら、彼が誰か一人にやらせればいいと言い出した。
それで、彼の言うとおり、誰が徹夜でやるのかでもめた。結局、ジャンケンで決めることになった。 最初はグー、僕はろくに考えもせずにグーを出した。すると、三人はそろってパーを出した。 もう、呆然とするしかなかった。
根がヤクザの川崎は天を仰ぎ、あーよかった〜、なんて言いながら胸を撫で下ろしていた。 谷口も、俺、今までこんなに緊張したジャンケンしたの初めてだよ、と言った。
ジャンケンって言わねーだろ! この詐欺師野郎ども! そして、四人とも度胸が据わっていたのか、ただのバカだったのか、すぐに外へ遊びに出かけた。
おかげで、翌日の発表は散々だった。プリントが配られると、生徒たちから次々に不満の声が上がった。
なんだこれ! すげー汚ねえじゃん! 誰だよ、これ書いた奴! 先生、字が汚くて読めません! 私たち、こんなプリントいりません! なにしろ、昨日は徹夜なんかせず、汚い字でパッパと書き写して、速攻で寝たからさ。一応、彼には謝ったけど、彼はどうでもよかったんだろうな。笑っていた。ぎゃあぎゃあ騒いでいる奴らのほうがおかしいだろ。
だって、あんなもの、わざわざ紙に書き写す必要なんかねーんだから。本をそのままコピーすりゃ終わりじゃんか。
クラスのみんながわめき散らしているのを眺めていた、そのときだった。
ふと、小山暁代と目が合った。 彼女は少し眉根を寄せ、どこか哀しげな目で、何も言わずに僕を見つめていた。
僕は、現実とは思えないその瞬間に、永遠を感じていた。




