↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

3.

またまた長くなってしまいました。




「今日まで君や亡くなられたマリア様に対する母と妹の数々の言われなき虚偽による暴言、暴行そして非人道的と言える待遇、誠に申し訳ない!何より唯一現状を理解し諌める事のできる立場にありながら何の対策も打開も出来ずすまなかった!!」

と深々と頭を下げ誤る坊ちゃまに困惑する。


洗濯場に現れたのは現王太子殿下の紋章が入った腕章を付けた近衛騎士だったのだが、平民にとっては王族(貴族もだけど)の命令は絶対だと訳もわからずついて行けば伯爵家の応接室に連れて行かれた。

ノックと要件を騎士が伝えれば中から入室を許可する声が聞こえ、ドアを開けて入ればTHE王子様を地でいく金髪美青年な王太子殿下と坊ちゃまでが居た。

騎士に促されて室内に入って、頭を下げようとした私に、立ち上がった坊ちゃまにこちらが礼を取るより前に冒頭のセリフを言われた。


状況が全く掴めません!誰か私に説明してください!!と

一向に頭を上げようとしない坊ちゃまと、どうすれば良いのかわからずオロオロしてる私、何故か一緒に立ち上がりこちらも頭を下げている殿下との間に微妙な空気が漂い始めた頃やっと頭を上げた殿下が声をかけてくださった。

「ユリア嬢、いきなりの謝罪で困惑しているだろうが王家も関わる事案でもあるので私の口から説明させてくれ。」

とりあえず立って居ては話しにくいと着席を促され、若干の安堵と同時に恐縮しつつもお二人との対面に座る。

坊ちゃまの侍従が紅茶を置いてくれてこれまた恐縮する。

手をつける素振りがないと気づいたのか少しだけ残念そうな顔をされたが、飲めるわけがない。

何を言われるのかと不安になりながら話始めた殿下の言葉に耳を傾ける。

今この瞬間も表情筋は仕事を放棄している。


事の発端は同い年であるお二人が学園に入学する少し前。

夫人の生家である侯爵家の若奥様が数冊の日記などを持参し、当時王太子であった現国王に面会を希望したことから始まった。

それは先々代侯爵時代からの日記と国に提出された物とは別の資金の流れが事細かく書かれた帳簿だった。

日記にはいくつかの貴族家の殺害計画と、実行された後の感情などが詳細に、帳簿には資金の出所と実行に掛かった費用、受取先が記されていた。

若奥様曰く、嫁いで日が浅く領地にもまだ行った事がなく侯爵家にある資料で勉強しすこしでも理解を深める為に書庫に向かい、日記を見つけた。

歴代当主の日記だとすぐに分かったので領地での出来事を知るのに丁度いいと歴史書感覚で初代の物から読み進めていくと先々代の物から不穏な内容になった。

始めは腹がたった相手に対しての妄想だと思ったそうなのだが嫌に具体的でありなんとなく見覚えもあったので現実なのではと不安を覚え、実家に保管してある事件事故類の記録で照らし合わせたところ家名も死因も一致。

優しい物では借金苦による爵位返上、酷い物で視察帰りに盗賊に襲われ死亡などの生死に関わることまであり、断絶や遠縁への代替わりした家ばかり。

当時の政敵や子息子女の恋敵、ほんのちょっと意見の合わなかった者までエトセトラ。

先々代の時は娘を王妃にする為多くの家が標的になり、前侯爵の時には私の祖父母である前ボイニッシュ伯爵夫妻と当時10歳の父の弟の名と記録もあったそうだ。

「おじいちゃんとおばあちゃんは船の事故で亡くなったって、、、弟??」

まだ母がいた頃、離れに会いに来てくれた父に祖父母が居ないのは何故か聞いた時、夫人と結婚する1年ほど前に2人が乗っていた船が沈んで亡くなったのだとだけ教えてくれたのを覚えている。

その時の父は遠くを見ながら言っていて少し寂しそうだった。

父に弟が居たのも初めて知った。

「そうだ。海のはるか向こうにある東国(とうこく)との貿易船が高波に呑まれての沈没事故だろうと報告されていたが、実際には近くに島も何もない海の上で故意に船体に穴を開け事故に見せかけたようだ。病身の息子の命と引き換えに依頼を受けた実行犯とともに。標的は夫妻だけだったが伯爵の弟君はまだ幼い事と、伯爵が学園に行っていてこの屋敷を留守にしていた為、1人残すよりはと連れて行った際に巻き込まれたようだ。」

苦々しい表情で話す殿下は耐えるように唇を噛み少し沈黙した後続きを喋り始めた。

祖父母が被害に遭ったのは、夫人が父に一目惚れし婚約を申し込んだがすでに母と婚約していたことで断られたのがきっかけだった事。

婚前交渉は言語道断、仮に襲われた被害者であっても基本的に女性の立場が弱いこの国では母に被害が行きそうなものだけど、貴族男性だけが集まる社交場で仮の話と話題になった際、そうなっても寄り添い結婚する!と父が言っていたのをたまたま近くに居て聞いた夫人の兄が前侯爵である父に報告。

ならば近々貿易の為船に外交官のとして乗る伯爵夫妻を積荷と一緒に高波にのまれたとして消す事にした。

その船には東国の皇子の1人が留学の為一緒に乗ってくるのを知った前侯爵は彼も巻き込んだ。

賠償金を求められれば借金だらけにして付け込めると。

この国では事故で処理されたが、東国から船の保守点検などの不備があったのではと多額の賠償金を求められ、船旅の責任者にもなっていた伯爵家に背負わせた。

そこで急遽17歳で当主になった父に、莫大な借金を肩代わりする条件に娘との結婚を迫る事にした。

実行にあたって万が一父に断られた時のために、夫人に甘い王妃を通して結婚に王命を願えば金銭と引き換えに承諾。

また東国との貿易の際の条件が前国王主体で決められたこちらに有利なものだったのだが、東国の見返りが少なすぎると再交渉を再三に渡り求められ、面倒に思っていた前国王は国交断裂出来るからと計画にも賛成していた。

なんなら実行犯は平民出身の王都の兵士で、彼を前侯爵に紹介、引き渡してる。

さらに前国王は貿易船の到着報告が遅いがどうなっている?とさも知らん顔して王家所有の船を出し捜索。

沈没しているのを確認させ、父を呼び出した。

侯爵家と前国王の策など知らず、領民まで苦しめるわけには行かないと爵位返還手続きをしようとした父を引き留め、古くからある家紋が潰れるのは忍びないと夫人との縁談を薦めた。

が父はそれを固辞。どこにだってついて行くと言った母と市井に降り細々と暮らしますと言われた為、王命で強制的に夫人と結婚させた。

当然、王命に逆らえず父と母は一旦別れたそうだ。

「君に関わる事がボイニッシュ伯爵家の事なので他家の詳細はかなり省いているが、前国王夫妻にとっても被害者達は目の上のたん瘤のような存在であった為全てに絡んでいた。」

事案が多すぎて全ての処理がまだなので、終わった後事実を公表する事にし、とりあえず病気療養による退位で表舞台から遠ざけることにしたのだと教えられ唖然とする。

一度は王命で結婚した父が逃げ出し、母と一緒になった理由は気になるが、両親のとりわけ父が夫人に見そめられて(?)の展開が消化しきれない。

正直、他家の事は私にとってどうでもいい。

祖父母の件に巻き込まれる形になった?東国には、少しだけ同情するがそれだけだ。

酷い話だとは思うし憤りもするがら遭ったこともない人に心から寄り添えるほど出来た人間ではないからね。





パパとママの逃避行の理由が見えてきました。

下書きからの本書きで、読み返しながらチェックしているのですが、とっ散らかってる気がしてなりません、、、。


読みにくいかもしれませんが、少しでも面白い!続きが気になると思ってくださった方はブックマークと評価をお願いします。

感想や誤字脱字報告もお待ちします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。