第8話 仏さまが選んだ二人は? (2)
カドカワ10周年記念長編コンテスト中間選考作品でございますm(_ _"m)
「……ん ? この人か?」
「うん、この人なんじゃが……」
トラの奴は儂へと大変に罰当たりなことを困惑しながら尋ねてきた。
だから儂はトラへと「この人は、何を隠そう、大変にありがたい仏さまじゃよ」と教え。
「……トラ、この世界は神さまや女神さま……。天女さまに仏さまが住む、あの伝説の世界! 天界と呼ばれる世界なのじゃよ! 凄いじゃろぅ?」
と、儂は一足先に天界へと召喚された先輩火の玉としてトラと山ちゃんへと教えたから。
「えぇえええっ! ミチの兄さん! ほんまに凄いな?」
「ほんまなん、ミチノリさん?」
先輩火の玉の儂から、この綺麗な蓮の花が咲き、蝶や聖鳥や聖獣が戯れる、ま・さ・に・極楽浄土と言ってよい場所が天界だと聞いた二人は驚愕しながら、自分達の周りを観光客のようにキョロキョロとしながら観察をする。
儂はそんな田舎者の二人へと。
「ほんまじゃ、ほんまじゃ」
と言葉を返せば。
「……仏さまが儂等三人を西遊記や水滸伝、三国志のような古い時代の中華人民共和国のような世界でよければ、死んだ魂を再度蘇らせ、生き返らせてやると言っておるんじゃがどうする二人共?」
儂は本当に田舎者のようにキョロキョロと挙動不審な二人へと仏さまの代わりに告げる。
「えっ! 生き返ることが出来るって、一体どう言うことなんじゃ?」
トラの奴は叔父の儂が言うのもなんじゃが、子供の頃から落ち着き無いところがあるから。奴は相変わらず落ち着き無く、自分の周りをキョロキョロと見詰めながら。
「女神さまはどこじゃ?」、「天女さまは何処にいるんじゃ?」と。
ガキの頃から女性好きでナンパ師、プレイボーイで、容姿こそ違うけれど、まさに西遊記の《《猪八戒》》のようなトラは、儂の説明を聞いてはいない様子だけれど。
もう一人の火の玉である山ちゃんの方はというと? 西遊記の《《沙悟浄》》のように小真面目な人だから。
「……ミチノリさん、それは一体どう言うことなん?」と尋ね返してきた。
だから儂は山ちゃんの問いかけに対してまずは? トラの方へと視線を変えて。
「トラ~、わりゃぁ~、女! 女ばかり言わんでもえぇから、今から仏さまが儂等に異世界のことや。儂等が水滸伝の名将達のような武力、技量や西遊記の三人のような仙術……。どんな仙術を使用できるかを色々と教えてくれるらしいから、トラも仏さまの説明をちゃんと聞け、わかったな、トラ?」
儂は女癖がマジで悪い、トラのことを諫め、仏さまの話をちゃんと聞くようにと告げると。
「ああ、わかったよ。ミチのあんゃん……」
トラは儂の指示と諫めに対して素直に了承をした。
だから儂は仏さまの方へと向き。
「……では仏さま、迷える子羊の儂等へと異世界とはどんな世界なのか? と。儂等今の令和や平成の若いもんではなく昭和世代……。それも《《団塊世代》》だから、爺さんたちが聞いても理解ができるようにわかり易く説明の方をおねがいします」と告げ、嘆願をしたのだった。
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