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団塊世代のミチとトラ、山ちゃんの三人があの世へと行けば! 優しく対応してくれたのは神様、女神様ではなく、仏様でした!  作者: かず斉入道
第1章 団塊世代初の異世界へのお導きは女神様ではなく仏様でした

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第3話 儂は頑張ったけれど死じゃたよ~! (2)

 朱色の夕陽が商店街の軒先を柔らかく染め上げ、香炉から立ち上る煙が風に揺れて細く伸びる。


 布の擦れる音と人々のざわめきが混ざり合い、儂はその中で商いの才を存分に発揮していた。


 ちょっとしたアイデアから始めたシステム販売は、思いのほか儲けを生み出しておった。


 だが、世の常と言うべきか、儲けた途端に株式会社の社長となり、飲み屋の灯りに誘われて女遊びにうつつを抜かしている間に、経理担当が会社の金をこっそり横領してしまった……。


 気づいた時には、会社は赤字で火の車──打つ手なしの状態だった。


 結局、儂の会社は倒産し、借金を抱える羽目になったが、幼い子供たちがいたため逃げるわけにもいかず。


 儂は再び商いの道を模索し始めた。


 《《あの頃》》は昭和の終わりが近づき、日本中がバブル景気で沸き立っていた時代……。


 街の隅々には新たな商機が転がり、赤と金の提灯が夜空に揺れて煌めいていた。


 倒産の痛手を受けた儂は、自営での商いを控え、コツコツとできる仕事を探していた。


 そんな折、従弟から声がかかった。


「ミチのあんちゃん、農協やスーパーの店頭販売をやってみんか?」と。


 儂はその誘いに乗った。


 この仕事が転機となり、令和の終わり近くまで生活の糧となって儲けさせてもらった。


 だが、儂は少しドジを踏み、思っていたよりも早くこの世を去ることになった……。


 まあ、異世界ファンタジーによくある話で、儂は神さまや女神さまではなく、《《仏さま》》の手違いで早死にしたのだ。


 それでも、この経験は異世界転生後に役立ち、そこで商いをし、仲間たちと共にその日暮らしを楽しんでおる。





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