初めから監禁などされていないと被害者は言う
なぜか麗虎さんが自供を始めてしまった。
このままでは逮捕されてしまう。
助けてあげないと!
「桜子さん!俺は監禁などされていない。それに麗虎さんは優しくしてくれたんだ」
「それは陽太さんが命の危険を感じていたの、麗虎さんの些細な慈悲を優しさと思う事で心が壊れないように自衛したのよ。被害者は皆そう言うの」
いや、違うんだ。
「俺からハグとキスをお願いしたりしたんだよ」
「それも陽太さんが麗虎さんの機嫌を損ねないよう適応した結果ね。今の麗虎さんを庇うようなのをストックホルム症候群と言うの。すぐに良いカウンセラーを紹介するわ」
聞いた事がある。
ストックホルム症候群とは、誘拐や監禁などの被害者が極限状態で加害者と長時間接することで、加害者に同情や信頼、恋愛感情に似た好意的な愛着を抱く心理的現象だったか。
これでは俺が何を言おうとソレにされてしまう。
仕形がない、桜子さんに嫌われたくないと黙っていたが言うしかないか。
そもそもの話しをしようか。
今日は桜子さんの友人たちに男性との学園内デートをして思い出を作るという話だった。
その友人の中に生徒会長も含まれていた。
だからだよ、知らない女の子と密室で二人きりになんてならない。
信用していたのは生徒会長ではなく桜子さんの人を見る目だ。
密室で膝枕をしたい、休憩したいなんて言ってた俺はもう居ない。学んだんだ。
「ほらっ外は飢えた女たちが貴方を奪い合う地獄なのよ。陽太は私が閉じ込めておかないと♡」
こらっ!麗虎さん!静かにしてて、大切な話をしているんだから。
こほん。
え~と、何が言いたいかというと。
ここまで俺の事を見てきた人ならもう分かっている人も居ると思うが…
俺は興奮していた。
いつからかって?
初めからだ。
パンツ一枚で一人にされる放置プレイ。
これからどんなエッチな事をされるのかとドキドキしていた。
鍵を使った胸の谷間鍵探しゲーム。
あんな深い谷間は始めてだった。顔を埋めて悠斗の気持ちが分かった。
極めつけは鍵キスだ。
本気で鍵を飲ませようとする深いキスで鍵が喉奥に当たった時なんて痛いくらいに興奮した。ガチガチのギンギンだったんだ。息をするのも忘れたよ。
それを見たからだろう、麗虎さんが聖母のように変わったんだ。
抱き締められキスをされて俺のを押し付ければ「ふふっ、温かい」なんて言ってくれて。
でも後半は立場が逆転していたのではないか?
水が飲みたいと言えば持ってきてくれた。
だから麗虎さんにも飲ませてあげたんだ「飲んで…麗子さんにも俺の愛が必要でしょ?」なんて言って、口移しで。
麗虎さんの瞳は潤み頬は上気していた。
逃げ場を塞ぐように麗虎さんの頬を包み込み、抗えない抱擁の中で、体温の混ざった水(本当に水か?)をゆっくりと流れ込ませたんだ。
逆に飲ませても貰ったが。
とても興奮した!
「俺の愛の印を付けさせて」とキスマークを付けた。
首にではない。おへその下、子宮のちょうど上に執拗に付けて付けて付けまくった。
キスマークでオリオン座を描いた。
まるでサキュバスの淫紋のように思えた。
それが愛撫にも繋がったのだろう。
内出血した下腹部を撫で興奮して濡れている麗虎さんを見て俺も興奮した!
そして我慢出来なくなった麗虎さんが俺を押し倒して馬乗りになってきたんだ。
俺がそうさせた。
そうなるように仕向けた。
もう繋がる事しか頭にない麗虎さんは他の女の子と同じように可愛かった。
これから、うぉぉ~という時に桜子さんたちが踏み込んで来たという訳だ。
これはプレイ。
そういう趣味同士のプレイなんだ。
だから監禁などされていないんだ!
「…陽太さん…放置プレイに唾液交換だなんて…へ、へ、変たi」
あぁ、桜子さんに嫌われた。
清楚な桜子さんから変態なんて言葉が。
桜子さんは言葉を飲み込んだつもりかも知れないが最後まで言ってるよそれ。
そういう訳だからと警察官の方には帰ってもらった。
俺の性癖暴露による桜子さんの好感度低下と引き換えに麗虎さんが逮捕される事はなくなった。
いいんだ、これで良かったんだ。
「私の事を守ってくれるなんて!陽太♡好き♡絶対離さないから」




