狂気の笑み→慈愛に満ちた笑み=DV?
「麗子さん…」
意識を失ったのはどのくらいだったのだろうか。
気が付き横を見れば麗子さんは頬杖を付きながら俺の頭を優しく撫でていた。
さっきまでの狂気した笑みは消え、聖母のような慈愛に溢れた笑み。優しさに満ちた温かな手のひらが俺を包む。
張り詰めていた空気がふわりと緩むような穏やかな世界。
麗子さんの優しさに包まれて、ずっとここに居たいと思わされるような、そんな穏やかな時間が過ぎていく。
もう上には戻らなくてもいい。
もっと撫でて欲しい。抱き締めて欲しい。
麗子さんの豊満な胸に顔を埋めて自然と口から漏れたのは「麗子さん…もう一度キスしたい…抱き締めて欲しい」だった。
先ほどの強引なキスとは違い、優しく髪に口付けを落とされ、額に鼻に瞼にも口付けされる。
早く口唇にもして欲しい…俺は上目遣いで口を尖らせ麗子さんを求めた。
「ふふっ可愛い、ほらっ口を開けて、ちゃんと唾液あげるから。たら~♪飲んで、私の愛を味わって…ちゅ、れろ。もう、どこにも行かないでね」
「うん」
「あんなに怖がってたのに今は私の腕の中でじっとしてるね。ごめんね、こんなにキツく縛って」
「ううん」
「これからはあなたの好きなもの、何でも用意してあげる。美味しいご飯も、ふかふかの枕も、私の全部も。だから…笑って?あなたが笑ってくれるなら、私は何だってするわ。ねえ、私のこと、嫌いにならないで」
「うん」
「ふふっ、温かい。ねえ、このまま一生、私だけのものになってくれるよね?」
俺は返事の代わりに麗子さんの胸に顔を埋めた。
これではまるでDV彼女への依存じゃないか!!俺は違う。←(被害者は皆そう言う)
彼女には俺しかいないんだ。
いつか変わってくれるはずなんだ。




