陽太、監禁される!ガチなヤツ!
ギィィ♪バタン!!
重厚な鉄の扉が閉まった瞬間、世界から切り離されたような静寂に包まれる。
わずかに光る電球は空中に舞う埃を白く照らし出している。
壁はコンクリートで冷たく湿っており窓も無い、逃げ場のない四方の壁が、じりじりと自分を押し潰そうとしているような錯覚に陥る。
両手には手錠が嵌められ、首からは重く鈍い銀色の鎖がベッドと繋がれていた。
冷たい金属の感触が手首を締め付け、身じろぎするたびに重厚な鎖の音が地下室に響き渡る。
「そんなに暴れたら、貴方の綺麗な肌に傷が付いてしまうわ」
彼女はこの部屋から去る前に、そう言いながらベッドに繋がれた鎖に頬擦りし、その長さを愛おしそうに確かめていた。
俺を愛でるための鉄の絆だと言っていたな。
「あ~、やってしまったな。監禁だよな?しかも結構ガチなヤツ…」
今日は桜子さんの通う女学園に来たんだ。
桜子さんのような悩み、好きでもない男に種付けされる事が確定している御学友が他にも居るようだ。
その子たちに最後までシて、とは言われなかったが一緒にランチを食べたり校内を歩くだけでもいいから思い出を作ってあげたいと。
女学園の校門前で俺は近くに居た女子生徒に声をかけたんだ。
スーツのバッチを見せて桜子さんを呼んで欲しいと。
待つ事数分、現れたのは生徒会長の麗子さんと名乗る綺麗な人だった。
副会長でもある桜子さんは生徒会の仕事で先生に呼ばれているらしく、麗子さんが生徒会室まで案内してくれるという。
案内された生徒会室は俺の学園でも見ないような豪華さだった。
室内を興味深く見ている俺に麗子さんは「ふふっ」と笑い。
「もっと興味を持って頂ける仕掛けがこの部屋にはあるのです。生徒会長だけに伝わる隠し部屋。どうです?見てみますか?」
なにかボタンを操作すると本棚が動き重厚な鉄の扉が現れた。
こんなの男ならワクワクするだろ!
扉の先は階段で降りるとそこは地下室だった。鼻を突くような古いカビの匂いは無い。定期的に掃除はしているようだ。
少し埃っぽいかな?くらいだ。
部屋にはベッドがあり生徒会長が隠れて仮眠でもするた…め…えっ?
「もがっ、もごもご」
ドラマとかでハンカチを口に当てて意識がなくなるヤツあるだろ。
何かの薬品を嗅がせるやつ!クロロホルムだったか?
たぶんそれをやられた。
窓のないこの部屋では、陽の光が差し込むことはない。
麗子さんが去ってから数分が経ったのか、それとも数時間が過ぎたのかも分からなくなる。
時折、頭上の天井のさらに奥から、微かに「ゴトゴト」と上の音が響いてくる。
それは決して手の届かない場所からの音なのだが、誰かが居る安心感、孤独感の中に安心感が与えられた気がした。
ホラーとか書くの無理~!




