2-2 猫神 東へ
猫神2号と珊瑚とカーネルウルフは東へ高速で移動中である。
「ニャー(ところで大変って何があった? 子供はどうなった?)」
「ガルル(魔物狩りです。 冒険者とおぼしきものたちがいきなりやってきて、問答無用でいきなりわが集落を襲ってきたのです。)」
「ニャー(なんてことを。 それはひどい。)」
「ガルルル(当然抵抗したのですが、強力な武器や魔法を使われ、まるでいたぶる様に次々と守備隊の若者たちが毒牙に屈しました。 現在ジェネラルたちが食い止めていますが、いつまで持つか・・・後ろの女子供だけでもなんとしてでも守るべく、自分が神様への救援を託されたのです。)」
「ニャー!(鬼畜冒険者、許すまじ!)」
「ミャウ(・・・ジェネラルを擁する魔物の集落を冒険者が襲う。 普通のような気もしますが。)」
「ニャー!(貴様の血は何色だ!?)」
「ニャー!(魔物がいったい何をしたと言うんだ!?)」
「ミャウ(人を襲いますけどね。)」
「ニャー(それは人の立場による一方的な見解だ。 善悪に人も魔物も関係ない。 話し合いもせずに見掛けで判断し、いきなり一方的に攻撃するのは悪だ。 オレは悪を排除する。)」
「ミャウ(後で怒られますよ。)」
「ニャー!(かまわん! 猫神村では、オレが神だ!)」
「ミャウ(知りませんからね。)」
ギリギリで間に合ったウルフの集落で、猫神は冒険者たちを蹴散らした。
「ガルー(神よ、助かった)」
「ニャー(ここは再度襲われる危険がある。 猫神村の南の森に移住することを勧める。)」
「ガルー(戦士達を弔ったら移動しよう)」
命からがら逃げ延びた冒険者たちは、冒険者ギルドでこう報告した。
小さくて黒い悪魔に襲われた。
ジェネラルウルフよりも3倍速かった。
あれはきっと新しい魔王に違いない。 と。
その報告は当然国にも報告され、
王国が有する勇者のパーティが魔王討伐のために、
蛇神村の西ノ森に向かうこととなった。




