2-3 喧騒
そんなことになっているとは露も知らない猫神一家の面々は、
夕べ遊びに来たウルフの赤ちゃんに大はしゃぎしたマーちゃんたちと一緒に遊び疲れ、
今朝は朝遅くまで眠りこけておりました。
シューシュー。 チロチロ。
シューシュー。 チロチロ。
「ニャ?(んが?)」
「ニャ?(なにこれ? ロープ?)」
「ニ゛ャ!(ヘッ! ビッ!)」
ダメダメダメ。 オイラへびはダメなのよ。 毒がないとわかっている青大将でも動いている生ヘビには触れなかった。 動物園とか写真とかなら大丈夫。 でも生ヘビはダメ。 生理的に無理。
「久しいな、猫神よ。」
「ニャニャー(あれ? そのお声は、蛇神様? するとこのへびは蛇神様の神使でしたか。)」
「寝坊は感心せんな、猫神よ。 我は気合で冬眠にすら打ち勝った。 もっとも炬燵から一歩も出れなんだがな。 ガハハハ。」
「ニャー(失礼しました。 おはようございます。 今、お茶を入れますね。)」
「お茶はふたつにして頂戴。」
「ニャー(御鳥様。 いらっしゃいませ。 おはようございます。 これは立体映像ですね。 完璧ですよ。)」
「ほほう、鳥頭女の声がするのう。 立体映像とやらでどうやって茶を飲むのかのう。」
「は、冷血女はやっぱり血の巡りも遅いのね。 立体映像なんて技、覚えられるわけないものね。」
「ぬかせ。 神使の白蛇はありがたみが違うんじゃ。 威厳と気品があふれておるのじゃ。」
「それにしては私の神使の小鳥達が何匹も食べられましたけど? たいそう食欲にまみれた気品ですこと。」
「おまえの神使の蛇食い鳥とやらに、我の神使も何匹も食われたがな。」
バチバチッ!
オロオロ。 蛇拳バーサス鷹拳の危機に猫拳が助け舟。 なぜかピッタリだけど、違うか。
「ニャー(お二方ともどうかお怒りをお沈めください。)」
私のために争わないで。 違うか。
「うるさい! あなたには関係ないわ!」
「邪魔をするなら出て行ってもらおう!」
えええっ!? ここってオイラのお社。 どうなってんの?
こうなったら、猫神流最終奥義 現実逃避。
ミーちゃんお願い、モフらせて♪




