第20話乙女と漢女
無事お城の祠に帰宅(?)した。
「手をお引きなさい。彼にアナタは相応しくありません。」
修羅場でしょうか、原因は騎士様ランスさんの浮気らしく、相手はこの私。
「全くもってその通りですわ。わたくでしたら間違いなくアナタ様を選びますの。」
これは、本音がそのまま漏れたもので他意はありません。
なんといいましょうか、私は彼女のオムネ様に釘付けでありますから上の空に近い返事をかえしております。
大人っぽい大胆なデザインから覗くのはまったくもってけしからんチチ。
同性であればこそ嫉妬の対象になりましょうが私にとっちゃええ観察対象がやってきたもんです。
誤解は解きませんよ?何度となく足を運んでいただけるようなら敢えて誤解していただきますとも。
カモがネギ背負ってきた、ありがたやありがたや。
「どこに話しておられるのですっ!」
そんなの素敵なお胸様にきまってますっ!
「エレックでは、女性の目ではなく胸を見ながら話すのがマナーですの。」
「ここは、エレックではありませんわ。」
「うふふ、エレック鉄の掟は絶対ですの。」
憤慨する令嬢だが構わず追尾。もちろんそんなわきゃありません。
これ見よがしに開けた服としゃべる揺れるしゃべる揺れるを繰り返すソレを見る事に一体なんの遠慮がございましょうか。
初々しい青少年じゃあるまいしこれから目をはなすなんて、とんでもない!
私は私の道を@C
〇ちょっとだけ令嬢視点〇
胸を見て会話をしなくてはならないマナーがあるなんて、エレックはなんて恐ろしい国なのかしら。
可愛らしいと呼ぶに相応しい鳶色の瞳の少女が鷹や鷲のような猛禽類のような意志の強さでわたくしの自慢の胸を睨ん(・・)でいる。
少女の胸はバストと呼ぶには幼くもなだらか…オレンジを半分に切って貼り付けたくらい…いやそれに余裕で収まるような…。
背もわたくしよりひとまわりほど小さいのだけど、この用事体型でありながらどのような手管を用いてランス様を誘惑しているのかしら?
最近はあの方が話すのはこの少女の事ばかり、一体どこに女としての魅力があるというの?
わからない、彼女は決してわたくしの目を見て話そうとしない話しかけてま上の空。
無表情で瞳孔すら開いてそうな瞳がわたくしのバストだけを見つめている。
夜会などで、異性からねめつけるような視線を感じた事はなんどもあるけど、彼女のそれはまるで異性に興味を持ち始めた従兄弟が周りの目をきにせずにスカートまくりやセクハラをしていた頃に似ている。
よくも悪くもただのスケベ、しかもオープンなほう。
胸もないしこの娘、巫女の皮を被った男の娘なんじゃなくて?
―では、彼女を好きなランス様は…
新たな世界への扉が―
◇アルチェ◇
おむねさまに新たな扉が開かれようとしている。
「違いますからねー?」
むぎゅぎゅ。
だから私は彼女の胸遠慮なく鷲掴みにして扉(谷間)を閉じたた。
「ぁきゃあぁぁっ!?なにをなさいますかっ!」
「不浄子退散ですの。」
ニギニキと名残を楽しみながら現実に帰ってきた彼女に告げる。
「ななな、何の話しかしら。」
「お姉様がいま何を考えていたか私にわからないと思います?」
彼女は両手で胸を隠してしまった、もったいない。
いや、しかし潰れた胸もまたよし。
むしろ、それがいい。
「いくら見てもわからないととはいえ、男と間違われるのは心外ですもの、おかしな扉がひらきそうなら何度でも閉じてさしあげますの。
」
ニギニギしながら、彼女へ詰め寄る。
もっかいさわりたいとか下心からではなくオムねの扉をとじるためであって決して他意はない。
こんな綺麗な花をラフレシアにしてなるものか。
エレック仕込みの私による教育は、とても厳しいですよ?
「よいですか、私の国にはこんな格言があります。」
〈右の殿方に揉まれたら左の殿方にも差し出しなさい〉
「もちろん私は揉まれた事はありませんからわかりませんが、アナタのような魅力的な方はがランスさんに藻ませればBLなど興らないのです。」
「で、でも。」
「デモもテロリストも結構です。
エロテロリストなら殿方に遠慮はいりませぬよ?むしろ推奨いたします。」
「(///)」
おや、お顔を紅くしてかわいらしい。
「では、父の秘蔵の蔵書から掻い摘まみながら男女のあり方について話しましょうか。」
〇◇〇間
長々とエロトークをしてきたので彼女がモジモジしてますね可愛らしい。
これで対面させたなら、ランスさんも二晩くらいは楽勝で張り切れるってもんでしょう。
えっ?未婚だとアレができない?じゃ自家発電か。
「ようは、やっちまえば貴女の物なんですから、男なんかさっさとやっちまえばいいんです。」
ちなみに、男の子としての願望入ってます。
綺麗なオムね様ならドンとコイでした、生憎機会はありませんでしたが今の私とあの頃のボクとでは全くの別物です。
「百合はまぁまあ許しますが、BLなど目撃したら私は泣いて逃げるでしょう。」
「完全な私情ではありませんかっ!」
「当たり前です、凡そ八割は私と同じく逃げますよ?頭が腐ることはありそうですが、その時点で全て勘違いでワアワア広めてしまうからあんなものが広がるんです。」
元ウチの姉しかり、その友達しかり美形だとすぐ頭が腐るようになっては人としてお終いです。
「はぁ…でも、表現の自由と。」
「正にそこです。世間がどうだの騒ぐからいけないのです。
楽しみたいのなら頭の中だけで楽しめばいいのです。口に出したら最後他人に向かって一生懸命話すようになりますの。
人のいる場所で隠れて噂するくらいなら本人だけに直接聞けばいいのになんで女の人はわざわざ人手伝いたいに噂をするのですの?」
「わたくしに聞かれても…。」
よし、オムネ様は普通の淑女に復帰いしたみたいですね。
「いっそ本人の前で口にしてやれば終わる事でしょう?」
「確かにその通りですわね…。」
「要するに、思い違いなんです。『こんなに可愛い私に振り向かないのねあの方は。
あ、もしかしてあの方は……ホモなのかしら~』と、思い違いをしてありもしないプライドを守る言わば錯覚ですの。」
歌舞伎の女形みたいな声と仕草でしてみましたがオムネ様ドン引きですね。
女性の頭の中まではわかりかねますし、それくらいでよいでしょう。
「理解しましたわ。それにしても、随分と辛辣ですわね…。」
呆けたように、オムネ様が聞いてきますが当然ですよ?
「男の子にされた上で〇されるなんて冗談じゃありませんのっ。」
渾身の姫笑いで答えて差し上げます。なにしろ元男子。
その妄想されると中身のダメージ甚大ですからね。
しかも、現状で結婚なんてなったら中身としては冗談じゃございやせんよ。
今あっしがノーマルを語ると中身的にはそっちのドキドキですぜ?
おっぱいは正義、そう思いませんか?今はそれでいいんです。だから、今はソッとしておいてください。
「BLがいいという輩がいたら、手ずからGLに目覚めさせてでも私の中の平穏を保ってみせますの。」
「アルチェ様?それは、なんと言うか元の木阿弥と言われるものでは…。」
初めて名前を呼ばれましたね。そのあたりは全然問題ありませんよ?
「ようは、私に無粋な話を振るなって話ですから。
それでいいのですの。」
それから、私は給仕をしてくれているメイドさんに視線を移します。
そして私はメイドさんに微笑むのです。
わかったな?…と。
修正しました。




