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掃除其の二

今朝のご飯は、外でとる事にした。


祠の扉は開けないと暗いし、扉を開けると、部屋の中に風がはいる。

ふわふわ~、ぽとん、コロコロコロコロ


…と綿ぼこりが、風で屋内を転がるのだから食事中に見ていて不快でしかたない。


外はまだ暗いが、竹に変わる便利植物を捜す必要がある。


ちなみに作業衣にしているのは、エレック支給の青いメイド服。

巫女風装備だとエリや隙間から埃が入りそうなのだ。

メイド服は肌の露出が少ない。都合がよいから掃除中はメイド服を着用する事にした。

由緒正しい女性の作業衣だ。

人目はないから気にしない、気にしたら負けだMaybe。


◇◇◇◇◇


「環境保護の関係で近辺の竹の植林を規制しているので…残念ながら葉の付いた竹の入手は難しいのではないかと。」


「そうですか、ないんですか竹…。」


なななななんだってー!

見ないとは思ったけど、近隣には生の竹がないそうです。

他国で自生してる竹は繁茂力が強いらしく気を抜くと竹林だらけになるから昔から規制を敷いてあるらしいです。


竹ってそんなに問題になる植物だっけ?

チラ見しただけの新聞だから覚えてないけど、確か日本の山だと人の手が入らなくなった竹林が荒れて問題になって~みたいな物とかあるんですかね。

荒れてって具体的にどんなんなんでしょう?竹ボーボー?雑草だらけ?

それはさておき、竹を採りにいくか、他で済ますか。


…いくか。


「竹はないですけど、ニョキという植物の魔物なら手に入ります。」


ニョキ?筍にょきにょきなんか?


「主に人気のない茂みに潜む事が多く、不用意に近付くと竹によく似た触覚を地中から伸ばして襲ってくる魔物です。山師からは、《息子潰し》と呼ばれ恐れられています。…意味は知らなくていいと思います。」


つまり、下からキーン☆狙いじゃなくて、立ち小便しようと茂みにいくと…正面から竹がっ!?

玉もやばいけど竿もヤッバイね。

「ありがとうございます、何処にいけば掴まえられますか?。」

「…男性が茂みに立つ過程がいるので、私たちだけで行ってきますが。」


アレを握ってないと来ない魔物…。

超シュールなんだけど、寝床の鉢植えにあったら防犯によくないか?


「いくつか欲しいから私も行きたいです。」


「お見せ出来る類いのモノではないので自重して頂きたく。」


騎士さんが、ちょっと内股に…いやいや、違いますよ?アレをみたいわけじゃないですよ?

変わった魔物みたいだから生きてるとこみたいだけですよ??


「そうでなくて、生きたニョキを…。」


「巫女様、男の証のガチンコ勝負はあまりお見せしたくないと察して下さい。」

「どこで勝負してんの!?」


「…互いの意地と異児のぶつかり合いです。」


…ふっ、と剛気な笑いを浮かべる騎士さん。


いやいや、そんな事いわれても意味わかんないから!

鍔ぜり合いでもするんですか?

「ニョキから採れる竹は頑丈ですし、騎士総出で必ず採取してきますよ。」


「そうですか、ご武運を…。」


◇◇◇◇◇◇


後日届けられた黒光りする竹らしきソレは《クロンボジョニー》の銘が入っていたが、もっと高い脚立が即日手配されていた為に使われる事はなかったという。


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