第12話:スケ(べ)さん各さんもういでしょ?
「もう、いい加減に寝させていただきます…。」
…目がシパシパする。
得に描写はしないが、先程まで室内戦をしていたとは思えないほど部屋の中は静まり返っている。
互いの勘違いから部屋を半壊させた事はごまかせない。
「申し訳ありませんでした。」
「勘違いしてごめんなさい。」
マリクさんにひきずられジョージさんが引き上げていく。
マリクさんが何か物言いたそうな目をジョージさんに送っていたので、あの二人が眠りにつくのは深夜になるだろう。
明日には"事情聴取"もあるからとっとと寝ろと言いたい。
「さぁ、あなたがたも全員お帰下さい。」
姫笑を浮かべ、兵士を部屋どころか宿屋から追い出しにかかる。
任務がどいたらこうたらだのの言われても私は要りません。護衛であろうが監視であろうが夜中の一時も過ぎているのに誰かが部屋に張り付かれているなんてのは、はっきり言って真っ平御免でなので…どうぞお構いなくお帰り下さい。
兵士達に、それらをオブラートに言い放ち、のそのそと部屋を出ていく。
さすがにあの惨状の中で寝る気にはなれず、部屋のほうは"だいぶ前"に宿屋に他の階に手配してもらってある。
本当ご迷惑をおかけします、黄色いヘルメットが欲しいです。
宿屋の人が縄兄さんを見て"また?"という顔をしていたのが妙に印象深かった。
…普段からなにしてんでしょうか?
部屋の確保の際に迷惑量込みでチップを渡そうとしたのだが、はっきりと断られたよ。(ふふり
それから、城に請求書いくと居心地悪くなりそうだから全額自腹で…って言ったんだけど、宿屋側からは、うりゃうりゃ、そいやそいや、わっしょっ、わっしょっ、わっしょいっ!わっしょいっ!わっしょいっ!的な責任と理由から城に請求がいくそうです。
…お祭り?
もしかしたら、陰からお金で解決しようとする嫌な奴に見られたかもしれない。
…すいません、アルチェにお金しかないので、どうしたらいいのかわかりません。(マテ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
台風みたいな夜を越え、そよ風に踊るカーテン、雲ひとつない青空、…高く上がった太陽のまぶしさをまどろみの中で感じる。
…太陽がまぶしいぜっ!?
がばぁっとベッドからはねるように起きる。
一瞬で目が覚めた、寝起きっからのっぴきならない事態になりました、カーテンを開けてアラ不思議、どうやら、昼近い時間まで爆睡していたみたいです。
あいた口も塞がらないってもんです。
…道理で外が騒がしい訳っすよ。
あっはっは……はぁ|||orz|||
それでも、昼になる前には起きれたみたいではあるのだけど時計をみれば11時40分さ。
昼と言って差し支えない時間ですから、街の喧騒が耳に留まります。
とりあえずで、午後からの約束にしといて正解だったのは確か。のそのそと身仕度を…、上着を羽織って身仕度完了。(顔くらい洗へ
荷物は基本的イベントリの中にしまいっぱなし、手荷物は部屋移動するときに全部収納しといたから忘れもんはない。
そそそそそ…キィ…。
忍び足でドアに近づき、音を起てないようにドアを少しだけ開け、そ~っと顔を出し周囲を確認する。
「よし、誰もいない。」
ふつーの宿泊客なんかいない時間だから☆寝過ぎたから城関係者いたら体裁が悪いから気にしてんのはそのあたりだけです。
…いてもわからないんだけど。
なにはともあれ、今からはソロ活動オンリーだから城関係者に不用意にお近づきにゃなりません。
中身は漢女だし、保護者がいないから、身近な危険はそこはかとなく避けなければなりません。
観光はしたいけど、城に着いたら全力でヒキこもりたい… 。
遊びじゃないのは重々承知、しかし、派遣さんで週給は三日なんだから遊びにくらいはいかないとね~。




