第七話 遅刻とギフトの能力と
俺は…というか俺たちは、今現在校長室にいます。
なんなら正座させられています。
理由はもちろん登校前のあの戦闘についてなわけで…
あの後、案の定俺たちは遅刻したわけで、綴木さんに説教されています。
「人を助けるため、被害を出さないために、迅速な対応をしたというところは評価すべきところだと思います。」
不知火が言う。
「じゃあこの話はなかったことにして…」
笑顔の綴木さんの声がどんどん強く、大きくなっていく。
「しかし!自己の勝手な判断による行動!時間がないからと言って後始末をしない!これは確実にアウトです!」
あ、これはマジで怒ってるやつだ。
「「「「すみませんでした…」」」」
「特に棘野さん!」
「え!?あたし!?」
「あなたはまだ討傀隊に入隊していません!これは立派な規則違反です!」
「ゔっ…」
確かにこいつだけそういう話聞いてないな…
「他3人はいいとして、あなたはダメです!あなた以外の三人は教室に戻って授業を受けてください。棘野さんはここに残って説教です!」
あーかわいそう!成仏しろよ…棘野…
ピラッ
すると棘野の前に1枚の紙が落ちてきた。
それに気づいた棘野がその紙の内容をみるやいなや、棘野は大きな声をあげた。
「!?これは!?」
その反応をみた綴木があえて聞こえるような声量で、独り言のようにつぶやく。
「棘野さんも討傀隊に入っているなら、今回の話はなかったことにできるんですけどね〜入っているのならの話ですけどね〜」
それを聞いた棘野が食らいつくようにその紙に何かを書き始めた。
棘野の目の前に落ちてきた紙。それは討傀隊の仮入隊の資料であった。
描き終わったのかすぐに綴木にその紙を私に行った。
その紙を受け取り次第、綴木は
「では、朝の事件は4人の仮隊員たちによって解決し、この4人が遅刻したのも、討傀隊の一員としての責務をまっとうしたためということで、お咎めなし。ということにしましょう。」
「やったー!」
というわけで綴木さんの慈悲により、遅刻は見逃されましたとさ!
赤城たちはそうして教室に向かう。
向かっている間に、赤城はふと気になったことがあった。
「そう言えばさ、お前らのギフトってどんなのなの?」
真っ先に不知火が答える。
「私のギフトはーーー」
「いやお前は知ってるからいいのよ」
棘野が答える。
「あたしのギフトは、雷電。電気を操るって感じのギフト。あの時みたいに電気を飛ばしたり、一定の距離なら特定のポイントに雷を落としたりできるよ。」
次に狐白が言う。
「私のギフトは狐面憑依。私のギフトの発動条件は少し特殊なんだ。」
「というと?」
そう言うと狐白はどこからか狐のお面を出した。
「この面は、普段は実体化していないんだが、私の意思で出すことができるんだ。白と黒の面があってそれを自分につけることで発動するんだ。」
「へぇ〜てことはそのつける面によって効果が変わってくる感じ?」
「そうだ。白の面はあの時みたいに冷気を操ることができるんだ。ただ黒の面のほうは…」
そのことを話そうとすると、狐白の表情が少し曇った。
「どうしたんだよ?そんなもったいぶって?」
「実は黒の面を使うと面のなかにあるなにか別の人格らしき者に体を乗っ取られてしまって…効果自体がよくわかっていないんだ。ただ解除できたときには、まるですべてを破壊したような痕跡が残っていたんだ。」
「なるほど…だから黒の面の効果はよくわかってないってことか…」
そうこうしている間に自分のクラスに着いた。
今日から普通に授業を受けるわけだが、時間割がわからないな…
「なぁ不知火」
「何?」
「このあとの授業って何?」
「今昼休みが終わるころだから次は4校時の数学だね」
俺は勉強は苦手じゃない。好きではないが点数は結構取る。でも嫌いだからやっぱり勉強はしたくないな。
ガラガラ
ドアが開くと道野先生が入ってきた。
「今日の授業は変更になります!このあとの授業をすべて変更して実践戦闘授業になります!」
「「「「ええー!!!!!」」」」
いきなり別世界っぽいのきたー!
赤城初の対人戦が始まるーーーーーーーーーーーー




