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銭湯って熱い

浴場に入ったら、まずは入り口付近に重ねて置いてある風呂椅子とケロリン桶を調達する。最初から椅子や桶が置いてあるスーパー銭湯とは違って、銭湯では使い終わったら片付けるのがルールなのだ。それに、たいていの銭湯ではシャワーは固定されているので、体全体を洗うのは中々難しい。そんな時には、あの黄色いケロリン桶の出番だ。ざーっとお湯をためて、頭からざばーっとかぶる。至ってシンプルである。


たまにあるのが、鏡の上とかに印刷してある宣伝の文字。なんとか医院とか、なんとか店とか書いてあるのだが、文字のフォントがやたら古い。どう見ても昭和に書かれたものである。その店が今も潰れずに続いているかどうかさえ定かではない。


体をよく洗ったら、いよいよ湯船に浸かる。銭湯って、勢いよくお湯が噴射されているタイプの浴槽が多い。そして何故かは分からないがたいていめっちゃ深い。座ろうとすると溺れるレベルで深い。

脚を入れると、まずその熱さに驚く。僕は家の風呂は40℃~41℃くらいにしているし、スーパー銭湯もその位の温度が多い気がするが、銭湯はそれよりも明らかに熱い。下手すると45℃くらいあるんじゃないかという時もある。


前に硫黄の匂いがぷんぷんする、源泉からお湯を引いていそうな銭湯に入った時、余りにも熱くて入れないレベルのことがあった。銭湯側も熱い事は承知しているらしく、「熱かったらこの蛇口をひねって水でうめてください」的なことが看板に書かれていた。しかしどう見ても熱い銭湯が大、大、大好きそうなおじさんたちが既に何人も平気な顔をして入っているので、僕はついに水を入れることが出来ず、心の中で、「あぢいいいいいい!」と言いながら入らざるを得なかった。まあ、気持ち良かったけどね。そのおかげでお湯から上がると肌は真っ赤になってしまった。


しかしながらお湯が熱いおかげで、銭湯に入ると、体の中を血がめぐるのが本当に良く分かる。何というか、体を突き上げてくるような心地よさを感じるのである。これは家の風呂では中々感じることが出来ない感覚だと思う。家の風呂を熱い温度に設定しても、あの感覚に近づくのは難しいだろう。


そして気持ち良くなってきたら、タオルを頭の上に乗せながら、銭湯の壁に描かれた壁画をゆっくりと眺める。一般的には富士山のイメージが強いと思うけれど、銭湯ごとに壁画ってのは千差万別である。今、何か例を思い出そうとしたけれど、忘れました。たぶん湯に入っている時ってのぼせているから、記憶力がにぶっているのだろう。


そんでもって銭湯にある謎の注意書きを眺める。

「風呂場では洗濯をしないようにしましょう。」

いやいや、銭湯で洗濯する人なんて、いる!?と僕は思ってしまうのだが、たぶん昔はそういう人が結構いたのだろう。まあ、いなかったら注意書きなんて書かないものね。



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