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銭湯の雰囲気

銭湯の持っている雰囲気って、何故かは分からないけれどすごく落ち着く。スーパー銭湯を「非日常」とするのであれば、銭湯はまさに「日常」そのものなのだ。久々に来た銭湯あっても、その空気を吸い込むだけでで我が家に帰って来たような、ほっとするような安心感を感じられる。たいていの銭湯は大通りから小道に少し入った所にあって、駐車場もあるけれどせいぜい5台から10台といったところ。スーパー銭湯の広さとは比べるべくもない。周囲には普通の家とかお店とかがあって、まさに生活の中に銭湯がある、と言った感じがする。煤で黒ずんだ煙突からは湯気がもくもくと立ち上っている。


のれんをくぐって、ガラガラと音を立てて横引きのガラス戸を開けると、男湯と女湯の入り口が分かれている。銭湯によっては入り口から男湯、女湯と扉が二つある所もあったりする。券売機が置いてあるところでは、460円を払って入浴券を購入する。中学生以下はたしか300円とかだった気がする。置いていなかったり、壊れていたりする所では、中に入ってから番台でお金を払う。


番台にはおっちゃんかおばちゃんが座っている。当然のことながら若い人が座っているのを見たことはほぼない。500円玉で払うと、おばちゃんが「え~と」とか言いながら10円玉をゆっくりと数えて、40円返してくれる。どうせ大抵の人は500円玉で払うんだから40円を何個か用意しときゃいいのにと思うのだが、まあここら辺が銭湯のおおらかさである。銭湯には基本的にシャンプーとかボディーソープは置いていないので、忘れてきた時には番台で小さいボトルのシャンプーとかボディーソープを買う。これがびっくりする位安くて、なんと数十円で買える。まあ、さすがに安いだけあって何回かで使い切ってしまう程度しか入っていないのだが笑


ロッカーは、スーパー銭湯みたいに綺麗じゃなくて、たいてい何だか汚れていて、古い。そして鍵についているスプリングのリストバンドが、めっちゃデカい。とにかくデカいので、うでにつけると余る。多分もともとはそんなにデカくはなかったんだろうけれど、長年に渡っておじさん達が腕だとか脚だとかに好き勝手付けるもんだから、スプリングが伸びてデカくなってしまったのだろう。


服を脱いでからタオルとシャンプーとボディーソープの小さいボトルを持ったら、準備は万端である。あとはまたガラガラと横引きの扉を開けて、湯気の出てくる浴室に入るだけだ。




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