スーパー銭湯その2
スーパー銭湯は、風呂に入った後の設備も充実している。
大体の所にはマッサージ専門店がついていて、風呂でちょうど良く温まった体をさらにほぐしてくれる。それから床屋(美容室と言うべきだろうか?)も付いていて、1000円ちょい位でカットをしてくれる。まあ、髪を切るのは風呂に入る前の方がいいのかも知れないけれど。
それから定食屋みたいなのも、結構品揃えが豊富だ。揚げ物もあるし、そばもあるし、チャーハンもあるし、カレーライスもあるし、ソフトクリームも食べられるし、基本的に何でも食べられる。ただ、車で来ているとビールはノンアルコールにしなければいけない、という難点はある。スーパー銭湯にわざわざ代行を呼ぶのも何だかなあという気がするから。でも、ノンアルコールビールも風呂上りに飲むと本当にうまい。もし周りにだれもいなかったら、「くは~っ!」と叫んでしまうことだろう。ああ、生き返るってこういうことなのか、と思わせてくれるのだ。
あとは、寝ころび座敷も広くて素晴らしい。寝ころんで大型のテレビをぼんやり見るか、漫画を読むのもいい。体が温まっているので、そのままうとうとと眠り込んでしまうこともある。たいていは飲食の持ち込み禁止と書かれているのだが、みんな何食わぬ顔でソフトクリームとかを持ち込んで食べている。でも、そういう人たちが注意されているのは見たことがないので、多分まあ暗黙の了解的な感じで許されているのだろう。
マッサージ店のことは書いたが、たいていのスーパー銭湯には、マッサージチェアも新しいやつが何台か置いてある。僕はあのマッサージチェアの、無重力とかいう設定が大好きなのだ。椅子がウィーンと動いて天井をみるような角度になって、まるで宇宙飛行士?のような気分になれるという事なのだろう。確かに乗ってみると、重力から解放されたような気持ちになれる。200円くらい取られるのがちょっと高い気もするが、マッサージ店の値段に比べたらお得だ。
スーパー銭湯の話がやたら長くなってしまった。
こうやってスーパー銭湯のことを書いていると、何だかスーパー銭湯こそが至高であり、銭湯よりも優れているみたいだ。いや、実際の所スーパー銭湯は素晴らしいのだ。僕が20代のころスーパー銭湯ばっかり行っていたのだから間違いない。もしコロナが来ていなかったら、きっと僕はそのまま、スーパー銭湯に通い続けていたことだろう。
ただ、コロナが流行ってしまったことで、あんまり大勢の人が集まるスーパー銭湯にはちょっと行きにくくなった。それから、スーパー銭湯はたいてい行きつくしてしまって、新鮮味がなくなってしまったというのもある。そんな頃に僕はたまたま、近くの銭湯でスタンプラリーのカードを見つけた。街にある銭湯をめぐって番台でスタンプを押してもらって全部たまると、景品がもらえるという仕組みらしい。ネットで調べてみると、最近では結構多くの街で銭湯スタンプラリーをやっていて、廃れつつある銭湯を盛り上げようとしているみたいだ。
そんなこんなで僕は今年に入って銭湯に通うようになった。そうしたら、銭湯がいかに魅力にあふれた場所であるか、だんだん分かるようになってきた。銭湯の持つ魅力は、スーパー銭湯みたいに分かりやすい魅力ではない。だけど銭湯に通っていると、段々好きになってくるのだ、あの古びた場所が。そんな銭湯の良さをこれから書いて行けたらいいなと、何となく思う今日この頃である。




