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嘘吐きエリスタの最後の嘘  作者: はぎま
ノースギア学院編

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321/363

私は誘われないのよ

 

 歓迎会は大成功をおさめた、と思う。

 王はマリンさんと話せて嬉しそうだったし、ウォーエルとアズ母も話をしていたから少しは仲が深まったかしら?

 まぁそれよりもライズがウォーエルに絡まれて大変だったのだが、私はメイドをしていたので助けるどころではなかった。

 途中で解放されたモニカちゃんとエリちゃんもメイドにして人員は確保し、オッサンは酔っ払いの相手をしてもらったので正直助かった。


 そしてライズはウォーエルに抱っこされ、私はマリンさんに捕まって抱っこされたので大人の会話に参加させられてしまった。向かいに座るウォーエルは幸せそうで、ライズの頭を撫でたりすりすりしたり、ライズはデレデレしていたので悪い気はしていないだろう。

 マリンさんや、対抗して頭わしゃわしゃしないでおくれ。ぼっさぼさじゃないか。


『ルナよ、皆はお主の家族かえ?』

「そうですね。私の家族です。みんなに助けられました」


『ほっほっほ。わらわからも礼を言う。楽しかったぞ』

「ふふっ、それは良かったです。また開催するので自由に参加して下さい」


『感謝する。そうそう、海の迷宮がそろそろ危ないで頼めるか?』

「良いですよ。明日は予定があるので明後日行きますね」

『ママ、私も行く』


 おっ、デスちゃんが来てくれるのなら安心だ。

 マリンさんには世話になっているから手伝いたいらしい。よしよし良い子良い子。

 ウォーエルは行けないので、ライズと3人で行くかなぁ。

 王が聞いてきたので海底の超位迷宮を攻略すると伝えると、行きたそうな雰囲気満載だった。忙しいから行けないでしょ。

 この中で行けるのなんてエリちゃんくらいだし、エリちゃん連行したらマジでキレるからなぁ……あぁセイランで良いか。


 それから歓迎会はお開きになり、帰る人にはお土産を持たせた。

 私はメイド達と片付けをして、いざ寝ようと思った時に気が付いた。


「……ミレイさん、ライズは?」

「あぁ、帰り際……ウォル様が抱っこしていましたね」


「……そう。まぁ、良いか」

「えっ、良いのですか? ウォル様って女の子大好きですよね?」


「良いのよ。千年前は恋人以上の存在だったから」

「へぇー、なんか素敵ですねぇー。ウォル様ずっと嬉しそうで可愛かったですっ」


 可愛いのよねぇ……見た目が16歳だから数年後には私と双子みたいになりそうだわ。

 まぁライズが拗らせるってだけだから別に良いし、明日神殿に迎えに行けば良い。モニカちゃんは公爵と帰っていったし、エリちゃんも気が付いたら帰っていた。

 ふむ、メイド達と寝るか。


 次の日、撮影会は午後からなので学院へ行く事にした。

「皆さんおはようございます」

「「「おはようございます!」」」

 ぐるぐる眼鏡を外しいつもの挨拶をして席に座ると、隣の女子が冊子を渡してきた。

 なになに……城で交流会? 学院の生徒なら自由に参加可能。行きたくねえな。まぁ将来の為には行くけれど、行きたくねえな。エリちゃんは絶対来ないし、話せるのギャル達くらいか。しかもその日は用事あんぞ。行きたくねえな。


「ルクナ様は、行かれますか?」

「うーん……この日は途中参加の途中退場で良ければ」


「ほっ……来ていただけるだけで皆喜びますっ!」

「本当なら最初から最後まで参加したいのですが……交流会は何をするのですか?」


「公爵様の話を聞いてから、立食パーティーですっ。余興もあるみたいですよっ。去年はレドの皆さんが最終試験のお題を披露したみたいですっ」

「へぇー……主催は公爵連盟。服装は制服でも可って事はドレスの人も居るのです?」


「そうですね。貴族の方は皆さんドレスですし、晴れの舞台なので……」

「じゃあ私は制服で行きますね」


 しーん……えっ、なに駄目なの?

 制服でも可って書いてあったら制服で行くよ。ジャージでも良いならジャージで行くぞ。


「あの、お付きの方やお相手が居る場合もドレスの方が良いかと……というかみんな相手を作って行くので制服の人ってほとんど居ませんよ……」

「相手は居ないので一人で行きますよ。お相手って恋人って事です?」


「え……パーティーでのパートナーです。恋人じゃなくても良いですし、ルクナ様ならお誘いが凄そうですね」

「そうだと良いですがね。あっ、貴女はお相手が居るのです?」


「はい、居るのでドレスの予定ですっ」

「へぇー凄いですね。パートナーは女性でも良いのです?」


「えっ、良いことは良いのですが……ルクナ様と同列の女性じゃないとパートナーにはお勧め出来ませんよ……」

「一応平民なので、平民の方を誘えば良いという事ですねっ」


 しーん……はいはい、わかっていましたよ。

 私と同列ってどこに居んだよ。王族って事か? 王族の知り合いってシャーリーさんくらいだが、絶対パートナー居るじゃん。

 エリちゃんは平民だから難しいし、ギャル達も彼氏居るし……貴族って誰が貴族か知らんし。

 えっ、詰んでね? やだよ男とパーティー回るの。誰かが嫉妬して暴走する未来しか見えんし。


「……平民だと、問題かと。男性なら、あまり関係無いですが……」

「ですよね。学院外の友達でも良いです?」


「うーん……事前申請が必要かと。因みにどんな方ですか?」

「あぁクレイルって人知ってます?」


 ──ざわっ! みんな聞き耳するなら話に参加してくれよ。

「ククク、クレイル様ですかぁっ!」

「はい……男友達が全然居ないので……彼に頼むしかないですねぇ……受けてくれるかなぁ……」


「ぜっ、是非お願いしますっ!」

「「「お願いしますっ!」」」


 うおっ! びっくりしたぁ……えっ、何この女子達の熱視線……まだ確定じゃないよ?


「あ、忙しい人なので駄目だったらすみません」

「い、いえいえ、駄目なら仕方ありませんから……因みに、イシュラ様は……」


「今喧嘩中なので頼みませんよ」

「喧嘩……あー、えっと、ルクナ様もされるのですね」


「結構喧嘩しますよ。あと頼める人は居ないので、駄目なら一人で行って一人で帰ります」

「……」


 私がむすっとして空気が重くなったところで教師が来たので話は終わり。

 良いんだ良いんだぼっちでも良いんだ。ルクナ様をぼっちにしたらきっと全力で気を使われるから気まずいぞー、はっはっは、気まずい空気の交流会にしてやるよっ!



 授業も終わり、挨拶をしてエリちゃんのクラスに顔を出した。

 ……ん? エリちゃんは居る。居るが普通の眼鏡をしているからすっごい違和感。ぐるぐる眼鏡の時より浮いているというか、美少女過ぎて引く。男子達がエリちゃんの事めっちゃ見ているし……なんか下手に動けなさそうな感じね。


「エリちゃん、眼鏡どしたの?」

「あっ、ルクナちゃんっ、助かったぁ……ぐるぐる眼鏡マリンさんに奪われてそれっきりでさ……仕方ないから普通の眼鏡で来たんだけどめっちゃ声掛けられるから返して欲しいの。マリンさんってルクナちゃんの家に居る?」


「そういえば昨日していなかったね。呼べば来るよ。とりあえず私の使う?」

「良いの? 助かる……」


「うん、今日撮影会あるから強制参加ね」

「良いけど、一旦帰って良い? お父さんギックリ腰になったから晩御飯作りたいの」


「えー、言ってよ。これでも元大聖女なんだからさぁ」

「いやギックリ腰ぐらいでルクナちゃんに頼めないし。友達待ってんでしょ?」


「まだ時間あるし、あっそうだ昨日のご飯余ったから持っていく? みんな作り過ぎちゃって3日分くらいあるのよ」

「えー助かるー。ルクナちゃんまじ天使だね」


 褒め称えよ。

 エリちゃんが私のぐるぐる眼鏡を着けると、にこりと笑った。目が合っているかわからんが、ウインクをしておこう。エリちゃんの手を引いて教室を出ると人集りが出来ていた。私を見に来たのかエリちゃんを見に来たのかわからないが男子が多め……まさか、エリちゃんをパーティーに誘う気か? 許さねえぞ。


「……エリちゃん、パーティーの誘いってあった?」

「うん? あったけど行きたくないから断ったよ」


「そう、なら良い。男子とパーティー行くって言ったらぶん殴っていたところだよ」

「こわっ。誘われないからってひがまないでよ……」


「はぁ? 誰がモテない寂しいぼっち女だって?」

「ひねくれ過ぎでしょ。ルクナちゃんって可愛過ぎなんだよ。同性から見てもオーラエグいから話し掛けにくいもん」


「それでも話したいって本気で思ったら話し掛けない? ゼロだよ。まじで、誘いゼロ」

「えぇ……だってクレイルさんとパーティー行くって噂になってるよ? それで誘う奴居る? 怖気付くでしょ」


 ふむ、噂になっていたか。

 それはそれで男子から絶対に話かけられない気がする。

 まぁ良いけれど、これでクレイル連れて来なかったら寂しい女確定じゃん……ホラ吹き女確定じゃん。


「エリちゃん、最悪の事態を想定してね」

「怖い怖い絶対巻き込むよね? 絶対パーティー行かないから」


「知っている? エリちゃんって私のドレス着られるのよ」

「だから? 私は忙しいの。そもそも相手居ないから行く意味無いじゃん」


「居るじゃん。クルルが」

「ぅわ……ここで言う? みんな居る前で言うとか私を断頭台に連れて行くのと一緒だよ? 嫉妬の目を受けながらこの先の学院生活送れと? ガチ泣きするよ? クルルさん相手でも行かないしっ……いやでもどうせルクナちゃんしか友達居ないから変わんないか」


 そう、人集りの前でこの会話をしているのでみんな聞いている。

 ふっふっふ、クルルでも行かないと宣言したので男子達の牽制は完了した。

 エリちゃんの恋路は私が全力で邪魔しないといけないのでねっ。


「という事でエリちゃん、男装して私を誘いなさい」

「身分証出すからバレるよ。とりあえずクレイルさんに頼みに帝国行ってきな」


「簡単に行ってきなとか酷いわっ。何日掛かると思っているのっ」

「いつも走って1日で着くじゃん……キモい移動距離してんじゃん」


「お土産何が良い?」

「カステラ」


「並ぶのやだから漬物ね。とりあえずウチ来る?」

「うん、ライズさんのサイン欲しいから頼んで」


「自分で頼め」

 とりあえず帰ろう。

 にしても学生交流会は一大イベントらしいから、パートナーが居るのは当然。居ない人は来ないみたいだし、一人で参加する人は笑い物にされても仕方がない。まぁそれはどこも一緒か。


 家に帰ってからエリちゃんの家に行ってパパさん治してライズを迎えに神殿に行ってセイラン達を迎えに行ってリューメイ魔導具店に到着した……終始走っていたのでエリちゃんは倒れ込んでいたが、体力を使うのはこれからよ。


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