↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘吐きエリスタの最後の嘘  作者: はぎま
ノースギア編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

246/427

やっぱり、憧れの人は心強い

 


 ……

 ……

 ……あぐらをかきながら天使の輪を出して、いつものように周囲を探っていた。

 真王都は巡回の騎士しか居ない……平和ね。


 天使の輪は、アズ母と模擬戦中に初めて発動した。アズ母は転移しながら攻撃をしてくるから、索敵をするのに色々やっていたら出てきた。

 その時アズ母が興奮して模擬戦にならなかったのだが、なんで天使? と言われた。

 魔法型は自分が求める強さや憧れが形になったものなので、天使に憧れていたのかなーとアズ母は言っていた。

 私が憧れていたのは、天使というよりも戦いの女神なので私の方がなんで? なのだが……最近ふと思った事がある。

 爺ちゃんが封印した神位の魔物……あれと私が繋がっている可能性だ。

 私の『絶対大丈夫』はどこかおかしい。魔力ゼロから搾り出すというよりどっかから運ばれてくる感覚だし、体力もそう。

 そして肩翼の魔物というよりあれは……


「あら、月光に照らされる天使が見られるなんて良い夜だわ」

「これを出していると、こっちが本当の姿みたいにしっくり来るんだー。なんでだろ?」


「本当に、天の使いなのかしらねぇ。はぁ……可愛い」

「おかぁさんもめっちゃ可愛いよ。私達って街を歩いたら姉妹に見えると思うし」


「16歳の時につい好奇心で秘術を使ったのよ。そしたらこのままになっちゃってね。もう少し待てば身長伸びたかなーとか今でも思うわ」

「ふふふ、意外だねー。そうだ、聞きたい事があったんだ」


「なぁに?」

「ホムンクルスってなに? ニセヒトを視た時にホムンクルスって出たのだけれど、どこかで聞いたなーって」


 ウォーエルが少し考え、あぁーと拳をポンと叩いた。


「人が作った人の事ね。錬金術って知っている?」

「んーー……知っているような、知らないような。人が人を作れるの?」


「その名の通り石ころから金を作るような術よ。エリスタの金術も派生じゃない?」

「そうなの? まぁ金を使うからそうか……えーそれなら知りたーいー」


「錬金術書はあるわよ」

「えっ何処にあるの!?」


 ……ウォーエルがにんまり笑った。

 えー……まさかウォーエルの迷宮にあるの?

 楽しみ増えたじゃん。

 グレイド試験も終わったし、明日から迷宮攻略に本腰入れるかぁ。

 そこでウォーエル思い出したように胸元からステラちゃんを出した。


「ところでルクナ、これ返すわ。迷宮攻略に使うでしょ?」

「あぁ……そうだね。これでも優秀な罠感知妖精だし……ん? なに?」


「ちょうだい」

「何を?」


「ルクナの妖精」

「良いよー。ちょっと待ってねっと」



『ルクナだよー。ママーらぶー』

 変態幼女妖精より私の妖精の方が良いよね。

 私の妖精はウォーエルの周りを飛んでから肩に乗り、ほっぺにチューしてご挨拶。

 ウォーエルがニヤけて妖精の頭を撫で、胸元に仕舞った。


「欲しかったの。ありがとう」

「毎日魔力をあげたら自立するから、育ててあげてね」


「えぇ、お礼に何か欲しいものはある?」

「魔法を一つ、教えて。強い魔法とかじゃなくて良いの」


「そうねぇ……こんなのはどう?」

 ウォーエルの指先から光の筋が出て来て、私の方を向いた。

 触ってみるがただの光だな……


「なんの効果?」

「魔力さえ知っていれば誰がどの方向に居るのかわかるの。洗練すれば居場所もね。迷子防止になるわよ。この光も消せばわからないし」


「わぁ凄いっ。あっ、もしかして天使の輪に合わせてくれた?」

「えぇ、その天使の輪はもう一つの目よね。その能力を伸ばせば戦いの幅は広がるわ。この魔法を昇華すれば遠く離れた場所から狙撃可能よ。ルクナなら帝国やヴァン王国も狙えるわ」


 いやいや、強い魔法じゃねえか。

 初歩の魔法を教えてくれたから、ここからは自分で試していけという事か。

 ヴァン王国まで届く魔法は頑張れば出来る……弱いのなら。

 あっ……良い事思い付いた。


「おかぁさんっ、今一番欲しい魔法だよっ! ありがとうっ!」

「どういたしまして。どんな風に使うのか聞いても良い?」


「うんっ、魔法で鳥を作ってお手紙送るんだっ。これならヴァン王国にも帝国にも届くからっ」

「あら、じゃあ完成したらわたくしにも送ってね」


「うんっ! 楽しみになってきたっ。早く習得したいから街中以外は天使の輪で過ごそうかな」

「わたくしも手伝ってあげる。そうそう、聞きたかった事があるの。どうして殺す気でやらなかったの? 祖父だから? あっちは殺す気で撃ってきたわよ?」


 真っ直ぐに、私を見詰めて本当に不思議そうに聞いてきた。

 確かに、殺傷能力の高い魔法は使っていない。


「私の目的は、家族写真だったから……それと、リリと約束したの。無理しないって」

「……何か、隠しているの? 出来れば教えて欲しい。わたくしに出来る事は想像しているより多いはずよ? メティオール女王に匹敵するわ」


「えーっと……怒らない?」

「怒るはずがないわ。貴女を愛しているもの」


「っとね……私、ノースギアに来る前に迷宮で全滅しかけて無理しちゃってさ……寿命があんまり無いんだ」

「……わたくしがなんとかする。誰が知っているの?」


「リリと、メティオール女王と、ステラ王女。アズお母さんは知らない」

「アズリーナ王女には言わない方が良いわ。少し、診るわね」


 ウォーエルが私の胸に手を当てて、魔力を通した。しばらくすると、涙ぐみながら大丈夫と言った。


「今のところ延命方法はネクタルを手に入れる、かな」

「地下にあったわね。じゃあわたくしも行くわ」


「えっ、結界大丈夫なの?」

「ええ、神殿巫女総出でやれば大丈夫。ただわたくしのお世話をする者が居なくなるというだけ……あっ、テシアが居たわね」


「テシアを巻き込みたくないよ。リリたんが居るから安心して」

「そうね。じゃあルクナのお友達が来る前に攻略しましょうか」


 ん? 私の仲間が来た方が安全じゃない?

 聞いてみたらあまり会いたくないらしい……あぁ、みんな帝国側だからか。ノースギアと帝国が戦争していた時代から生きていたら、そりゃ嫌だよな。

 メンバーは私とウォーエルとリリとステラちゃん。

 うん、ダイヤロスト以外はなんとかなりそうね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。