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ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
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5-15 一方的な大乱戦

戦闘が開始されたようですよ。



「キィィィッ!!」



 金切り声をあげて襲いかかるレッドモンキー。


 リムラは勇気を振り絞り、



「ビクトル式膝十字固め!」


「ウキッ!?」



 掴みかかったはずのリムラがいつの間にか自分の隣にいる。


 そのまま、前に転がったかと思ったら、



「ウギィィッ!?」



 右膝が固められていた。



「ギロチンドロップ!」



 と、そこにナーミのギロチンが落とされて、一気に絶命、魔石へと還る。



「ラリアット!」



 と、ナーミはすぐに次の獲物へ。


 リムラが這々の体で立ち上がると、


「キャァキャァッ!!!」



 再び一匹のレッドモンキーが襲いかかる。



「フランケンシュタイナー!」



 リムラはレッドモンキーの顔を太股で挟み込み、一気にバック転。


 頭から地面に突き刺し、さらに、顔面を押さえ込むと、



「キングコングニードロップ!」


「ギッ!?」



 ノアの追撃の膝落としが炸裂し、また一匹魔石へ還った。



「その調子だよ!」


「は、はいっ!」


「ラリアット!」



 ノアも再び飛び回る。


 材木置き場は大乱戦になっていた。


 レッドモンキーはどうやら瘴気から生み出されるようだが、動きは猿そのもの。



 ノアとナーミがラリアットで接近しようとすると、すさまじい逃げ足を発揮していた。


 ノアの伊良部パンチも、投球モーションの間に逃げ回るので、援護に使えない。


 その割にレッドモンキーたちは、隙あらばリムラへと襲いかかってくる。


 結局、寅の提案した戦法『片っ端から関節技で動きを止めて、そこに追撃をたたき込む』が一番効果を上げていた。


 一匹ずつしか減らせないものの、今のレッドモンキーの群は30匹強。


 一度サブミッションで捕獲したあと、当然他の個体が助けにくる可能性もあるが、それはノアとナーミのラリアットの牽制が効いている。


 ラリアットの危険を本能で感じている為、捕獲された仲間を助けに行けず、一体ずつ減っていく。


 しかし、逃げずに延々と襲いかかっているのは、完全にリムラの魅了の効果だった。


 実際の魔法の魅了で動きが鈍るところだが、闘う姿に魅了させるというスキル上の魅了は、撤退をすると言う判断力を失わせるらしい。



「蜘蛛絡み!!」



 最後の一体が襲ってくるが、リムラはもうひるまず関節技に捕らえる。


 仰向けの状態で動きを封じつつ、首を絞めるサブミッション。



「っつーか、これ、あたいらが止め刺さなくてもいいんじゃねーか?」


「といいつつ、キングコングニードロップ!」


「ウギャッ!!」



 ノアの無慈悲な一撃が、最後の一体を魔石へ還らせた。



ビクトル式膝十字固め:相手の側面から前方にでんぐり返し。転がり終わると相手の膝に十字固めが極まっている。こっちの世界ではビクトルさんという人だけに特効効果。普通は局部破壊用魔法。


ギロチンドロップ:仰向けに倒れた相手の首めがけて、尻餅をつくように足を浴びせる。ギロチンのように首は飛ばないが、首が飛ぶ錯覚を覚えさせる魔法。種族を問わず犯罪者に特効効果。


キングコングニードロップ;倒れた相手に対しジャンプをして、自分の両膝を突き刺す。猿系に特効効果。


蜘蛛絡み:仰向けになった上半身に仕掛ける卍固めの亜種。首をフックした足、その反対側を手でクラッチして相手の首を絞める。掛けられる相手全てに動きを鈍らせる効果。


今回魔法大杉。


コマケェコタァイインダヨォ!


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