5-13 レッドモンキー考察
寅さんがまだ色々と考えてくれるみたいですよ
「気になってはいたんだ。レッドモンキーが何故襲ってこないのか」
朝食後、ノアとリムラがじゃれ合い始める前に、寅が話し始めた。
「そりゃあ、向こうにとっても狩りの時間じゃねーんじゃねーのか?」
「魔物にそんな都合があると思うか?」
「……無いか」
「欲望のままに、やるだけだろうな」
「やるって、なにを?」
「狩りだぜ?」
「いちいち紛らわしい言い方すんな」
「ですが、レッドモンキーさんたち、昨日からぜんぜん襲ってきませんねぇ」
「襲ってこない可能性は二つ」と、寅は指折り数えつつ、
「一つ、食料が潤沢にあって狩りの必要がない場合」
「それって、ほかの冒険者の人が襲われているって事?」
「ああ、あまり良い話じゃない。しかし、その可能性は低いと思う」
「どうして?」
「さっき、レッドモンキーは4~5匹いた。人間一人二人で何日も持つとは思えん」
「っつーことは、さっきあたいらに襲いかかってこないのはおかしな話だな」
「ナーミがいたからじゃない?」
「つっても、あたいが吠える前に逃げてったからなぁ」
「ナーミを警戒した可能性はあるが、それにしてはこちらの様子を観察していた。俺としては、後者の可能性が高いと考えている」
「その後者って?」
「統率するほどレベルの高いモンスターがいる」
「つまり?」
「レスラーがいる可能性があるな」
「なるほどな」
寅の言葉に、ナーミが手のひらに拳を打ち付け、気合いを入れる。
「なら、今回はあたいの出番だな」
「ちょっと待った~っ!」と、ノアが挙手。
「私も闘いたい!」
「おまえはこないだリムラとやっただろ!」
「リムラちゃんは仲間になったから、ノーカン!」
「だいたい、また負けたじゃねーか!」
「リベンジしたし!」
「あ、あの~……」と、リムラが控えめに手を挙げ、
「レッドモンキーさんたち、どこにいるんでしょう?」
「「あ」」
二人揃って間の抜けた声を出してしまった。
捕らぬ狸の皮算用。
誰が闘うかはお楽しみに。
コマケェコタァイインダヨォ!




