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ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
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5-12 ノアとリムラの相性

ノアにはなかなかの天敵のようですよ?


「ノアちゃん、ギブアップ!?」


「ノーノーッ……うぐぐ……」



 練習試合になると、ノアはリムラと相性が悪いらしく、とにかく苦戦する。


 今もコンビネーションを仕掛けた時にカウンターのサブミッションを仕掛けられ、現在はSTFに捕獲され、必死に耐えていた。



「朝から元気だな」


「ああ、寅さん、おはようございます」


「結界はいるか?」


「練習試合なので大丈夫です!」


「のーの、ぷ、ぷりーず、ろーぷ……」


「ま、ノアの立場ではそうだろうな」



 がっちり極まったSTFはもう脱出の見込みはなさそうだった。


 唯一の希望がロープブレイクなわけだが……。



「……ま、頑張れ」


「お、おに~……」


「ノアちゃん!?」


「無念~……ギブアップ~……」



 結局粘り続けるも、ノアはギブアップするしかなかった。


**************


「おりゃああ!」


「あああっ!!」



 朝の森の中に少女二人の声が、再び響きわたっている。



「オーマイマイ、これはいったい何の騒ぎだ?」


「朝ご飯の前の軽い運動!」


「ちょ、ちょっと、オーバーワークな気が……」


「じゃあ、ギブアップ!?」


「ノー、です……」



 タグが起き出してくる頃には、すでにノアとリムラが再戦中。


 今度は、ノアのスコーピオンデスロックに、リムラが捕まっていた。



「もー、逃がさないかんね!」


「く、くぅぅっ……ま、負け、ません……」



 どうにか腕立てで返そうと試みているリムラ。


 しかし、ここはステータスの差なのか、どうしても身体を起きあげることが出来ずにいる。



「なるほど、責めも受けもいけるってのは、レスラーとしては行幸だな」


「タグが言うと意味が変わるんだよな」



 と、食事の準備中のナーミ。


 起き出してくれば二人が練習試合を始めているので、なし崩し的に食事当番になってしまった。



「はぁ、はぁ、リムラちゃん、ギブアップ?」


「はぁ、はぁ、うぅ……ノーッ、です……」



 スープとパンの準備が出来上がっても、リムラは諦めない。


 根性だけなら三人娘随一かもしれない。


 文字通りがっちり極まって朝から汗まみれになっていても、とにかく耐え続けている。



「おーい、そろそろ、諦めるか、一時休戦に……」



 と、ナーミの眉毛がぴくりと動く。



「どうした?」


「お出ましだ。レッドモンキーだ」



 見れば、木の上の所に、数匹のレッドモンスターがこちらの様子を見ていた。



「朝飯のにおいに誘われたか?」


「かもな。おい、二人とも、準備しろ!」


「だったら……まずは、決着~~っ!!」


「ああああっ、ギブ!! ギブアップです!!」



 ノアが渾身の力で絞り上げ、とうとうリムラがギブアップを宣言する。


 すると、なぜかレッドモンキーたちはきびすを返して森の奥へと姿を消してしまった。



「オヤァイ? こりゃあ、いったいどういうことだ?」


「朝飯のにおいに誘われたんじゃなかったのか?」


「あれ!? レッドモンキーは!?」



 素早くポーションで回復したノアがきょろきょろと周囲を見回す。


 当然、レッドモンキーの姿はどこにもない。



「どっかにいっちまった」


「え~!!?」


「そんな~……私、負け損じゃないですか~」


「さっきのはリムラちゃんの負けだもん!」


「あ、あそこから、大逆転する予定だったんです!」



 負けず嫌いの二人が言い合いを始める。


 朝食に向かいつつ、早速次の練習試合の段取りを決める中、寅だけは、レッドモンキーが姿を消した森の先をじっと睨んでいた。




リムラのサブミッションスキルは、打撃系に関してカウンターとなるスキルです。


今のところ、世界で唯一ラリアットを破れる女の子です。


更に寅さんは何かに気付いたようです。


ま、いつもどおり、


コマケェコタァイインダヨォ!

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