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ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
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5-10 はしゃぎすぎた末路。

三人娘はゴールドスライムに目が眩んでいるようですよ。


「……四時の方向、ノアさんから距離120メートル。倒木の陰に隠れています」



 木の上からリムラが真下にいるナーミに。



「オッケー」



 ナーミが七時の方向に控えているノアに合図を送り、



「伊~良~部~、パーンチ!!」



 ノアがまた小石を投擲。


 空気を引き裂き投擲された小石は、途中から急激に失速、倒木を貫き、その陰に隠れていたゴールドスライムを打ち抜いた。



「やりました!」


「よっしゃ、6匹目!」


「だーっ!」



 ノアの攻撃力での投擲は異常だった。


 スピードが速く、しかも重い。


 小石を投げれば太い木の幹も真っ直ぐ貫通する。


 コントロールを無視すれば、どこまで飛ばせるか分からない。


 この投擲を利用すれば、遠距離攻撃もほぼ無双だった。



「これで最低でも6千万!」


「うまくいけば6億!」


「私も狩人に復帰できるかも!」



 一人だけ夢が小さい。


***************


「おーい、そろそろ野営するぞ~」



 タグが声をかける。



「もうちょっと~!」



 と、ノアの声が聞こえてくる。


 レッドモンキーが出現するという材木の切り出しの現場に到着したものの、三人娘はすっかりゴールドスライム狩りに熱中していた。


 お金になる魔石は多い方が良い、とは建前。

 レベルの上がったリムラの身体能力なら、飛行魔法無しで木の枝から枝へ、飛び移ることが出来ると判明。


 ノアとナーミが真似し始めたときに、リムラがフェアリー族の狩りの仕方をレクチャーしたら、またゴールドスライムを見つけたからさあ大変。


 ゴールドスライムを見つけてはそれぞれが布陣し、ノアの伊良部パンチが炸裂。もはやゴールドスライムには、はた迷惑な辻斬り同然な狩りだった。


 そうこう遊んでいるうちに、日が暮れてしまったわけだ。


 その場合、



「俺たちは依頼できているであって、遊びできているわけではないんだぞ!」



 寅のお説教は当たり前だった。



「だ、だって、寅さんもタグも魔石があったほうがレベルが上がるわけだし」


「なら、これは俺たちで喰っていいな!?」


「「えーっ!?」」


「何か問題あるか?」


「ほ、ほら、やっぱさ、いざっていうときに、頼れるものってシンプルに資金的なもんじゃね?」


「これまでの依頼をこなして、少なくとも向こう十年は遊んで暮らせる」


「で、でもでも、ほら、新しい魔法をね、ちゃんと使いこなすには、必要な……」


「だったら、なにもゴールドスライムだけにこだわる必要はないな?」


「あぅぅ……」



 徐々に反論の芽を摘まれ、ノアとナーミが冷や汗をダラダラと流している。



「もう少しで狩人に戻れそうな気がしてるんです!」


「うん、いま怒られているの、そこじゃないから!」


「でも、この調子なら、レスラーのまま狩人へ復帰出来ると思うんです!」


「投げていたのはノアだからね!? しとめていたの、ノアちゃんだからね!?」


 リムラはリムラで色々とずれていた。



たまたまゴールドスライムの暮らしやすい環境で出現率が高かったという設定。

ついでに伊良部パンチは変化球も投げられるようですよ。


そしてお説教までがワンセット。


コマケェコタァイインダヨォ!

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