4-8 団体客ご案内
炭鉱内部に入ってきたようですよ。
レスラーの説明に小一時間を費やした後、一行はようやく炭坑に入ることを許された。
ただし、フェアリー族全員がくっついてきているが。
「だから、あたい等だけで大丈夫だって言っているじゃねぇか!」
「そうはいかん。娘に妙なことをされては適わんからな」
「妙なことも何も、あれこれ出来る性別がいねぇだろ」
「む……そう言われてしまうと、そうなのだが……」
ザロクはそれでも納得しない様子で、しかめっ面で付いてくる。
「ナーミ、あんまり絡むな」
「だってよ……」
「唐突に見ず知らずの人間から娘を助けると言われて、そのまま鵜呑みに出来る親なんていないさ。まして俺たちは人間なんだからな」
「寅さんはヌイグルミだけど」
「ノア、揚げ足を取るな」
「はーい」
「で、いいのか、ノア? 連中、うるせぇかもしれねぇぞ?」
「別にいいよ。無観客試合はつまんないもんね」
にしし、とノアは笑っている。
「で、寅さん、今回はどっちが闘うんだ?」
「ちょっと! こないだナーミが闘ったじゃん! あたしの順番!!」
「お前はササトにギブアップしてたじゃねーか!」
「あれは練習試合だもん!」
「だったら!」
「やっちゃるわい!」
と、フェアリー族が呆れのもかまわず、二人ともロックアップで組み合い始める。
「今回はノアだ」
「やったーっ!」
「えーっ! なんでだよ!」
「ノアの方が、身体が柔らかいからな」
「それは娘を助けるのに関係あるのか?」
ザクロのツッコミも尤もだった。
じつはナーミも闘いたかったようです。
コマケェコタァイインダヨォ!




