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ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
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4-6 フェアリー族の娘の話1

無双する娘二人は警戒れたようですよ。


「お、お前たちは、何者だ!?」



 警告するような強い言い方に、ノアたちはようやくフェアリー族と向き合った。


 見れば全員が弓と魔法を構えている。



「あー、俺たちは決して怪しいものではない。むしろ助太刀をしただけで……」


「ヌイグルミが喋ってしゃべっているだと!? 貴様等、魔術師だな!?」


「あ~……今の戦い方を見て魔術師と思えたら、逆に尊敬するわ」



 ナーミが困ったように鉱山の惨状を眺める。


 若干一名のみ、魔術師と言われて目をキラキラさせている。



「そう! 私はまぎゅ!?」


「わりぃけど、話がややこしくなるから、そのヌイグルミと話してくれるか!?」



 ドラゴンスリーパーでノアのコメントを封じるのがお約束になりつつある。



「と、いうわけで、そちらのリーダーと話をさせてもらいたいんだが……」


「……俺が、族長のザロクだ」



 現れたのは、白衣をまとった、フェアリーと言うには少し屈強すぎな体つきの男だった。



「俺は寅という。後ろの二人のオーナーだ」


「……オーナー?」


「聞いたことはないか?」


「いや、知らん」


「なら、レスラー、という言葉に心当たりはあるか?」


「……何故、お前が一族の恥曝しの職業を知っている?」


「恥曝し……か……」



 何となく、話が読めてきた、と寅はため息をこぼした。


********


 フェアリー族にも職業がある。


 当然、一族を守る戦士や、回復を担う僧侶などが目立つが、他にも多種族との交渉を行う外交官や、森の中で食料の採取を生業とする狩人や農夫などがある。


 しかし、その一族の中で、突然「レスラー」という職業が生まれた。


 今から20年前の話。


 まだ年端もいかない狩人の少女の職業が、唐突に書き換わってしまったのだ。


 何のことか誰も分からず、フェアリー族の少女はうろたえるばかり。


 だた一つ言えるのは、それまで使えていた魔法が、何も使えなくなってしまったということだ。


 ステータスプレートには何故か「ストレッチプラム」とだけ表記されていた。


*********


「寅さん、ストレッチプラムって魔法?」


「ここでぶっ込んでくるな。締め技だ」



 二人の会話にザロクが驚いたように顔を上げる。



「ちょっと待ってくれ。二人とも、この魔法を知っているのか!?」


「だから言っただろう。この子たちもレスラーだ」


「なら、娘を救ってくれ!!」


「娘……って、どういうことだ?」


「レスラーという職になってしまったのは、俺の娘だ。名をリムラという」


「……」



 運命のいたずらに、三人は言葉を失った。


ちなみにこの世界の設定では、フェアリー族の寿命換算はエルフよりちょっと人間よりくらい。

50歳くらいでやっと思春期。


コマケェコタァイインダヨォ!

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