3-11 レベルが違う
ナーミは防戦一方のようです
「寅さん、これまずい?」
「そうだな……俺も想定外だ」
今回は観戦しているノア。
ナーミが劣勢とはいえ、乱入する気はない。
あれほど頑丈な相手。
有効な攻略法が見つからない限り、乱入しても効果がない。
「あたしとナーミで使えるプロレス技で有効なのは?」
「さてな……亜人じゃなく、人間だ。真っ正面から倒すしかないだろうな」
「む~……」
「だが、ナーミは亜人だ。肉体的なポテンシャルなら引けを取らないはずだ」
「いででででっ!!」
「……ホントに?」
「……多分な」
寅の声のトーンが若干落ちた。
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「いででっ!!」
「ギブアップ?」
「ノー! 腕を捻られたくらいでいでででっ!」
単純に手首を捻るリストロック。
プロレスでは序盤戦の力比べなどと同じような動きだが、ササトはここでも延々と極め続けた。
ナーミが前転すれば一緒に転がり、側転しても一緒に転がり、バックに回ろうとすれば、同じ動きで切り返す。
常にナーミの動きの先を読んだ動きをしていた。
レスリングテクニックが、あまりにも違いすぎる。
ところが、
(……おもしれぇ……)
痛がりながらも、ナーミの口元には笑みが浮かんでいた。
ササトのテクニックに子供扱いされながら、ナーミは次第に高揚してくる自分を感じていた。
レベルが違う相手に挑んでいける。
ドラゴンニュートの本能なのか、それともナーミ自身の好奇心なのか。
ササトは寅の言うところのレスリングテクニックというものに異常に長けている。
身体で実感すれば、自然と自分の身にも着いてく。
幸い、タフさと体力には自信がある。
泥試合。
お互いヘトヘトになるまで闘っても決め手に欠ける試合だが……。
「上等」
「……?」
腕を極められながら、ナーミは口元をさらに歪めた。
ちなみにササトはリストロックも魔法として使ってません。
ナーミは楽しくなってきたようですが、決して性癖ではありませんのであしからず(笑)
レベルが違いすぎると楽しくなるものなのですよ。
ま、コマケェコタァイインダヨォ!




