2-24 俺たちの闘いはこれからだ
と言いつつ、打ち切りにならないのでまた続きます(笑
「驚いたな。まさか、一晩で本当に討伐を完了するとは」
朝方、ギルドに戻ると、コングは心底驚いた表情を見せた。
「なんだよ、信用していなかったのかよ」
「気を悪くしないでくれ。実際問題、60年間頭を悩ませていた案件だよ? まさか、街に来たばかりの新人冒険者が討伐を完了するなんて、思いもしなかったさ」
「たしかに、そうだろうな。だが、リッチの存在とは別に、あの場所はゾンビやゴーストの発生源になっている。教会として復興するなら、神父の浄化が必要だろうな」
「それはこちらの仕事だ。それにしても、そっちの子は大丈夫かい?」
「らいじょうぶ」
という返事はノアだ。
アンダカとの死闘の後、朝日に照らされた顔をよく見れば、あちらこちらに青あざが出来ており、試合後のボクサーのようだった。
ポーションを使えばすむ話なのだが、何故かノアは回復を拒んでいた。
「さて、今回の報酬だが、ちゃんと色を付けさせてもらうよ。1500万トココだ」
「せん!?」「ごひゃ!?」
おそらく50年は遊んで暮らせる金額だ。
「ずいぶんと良い待遇だな」
「お前さん達には嫌な思いもさせちまったからな。そいつの減俸分も含めてだ」
おそらく副ギルド長の話だろう。
1500万のうち、何割りが彼の減俸分なのかは聞くまい。
……否、本当に減俸で済んでいるのだろうか。
「それで、あんた達はこれからどうするんだ?」
「ああ、これからも旅を続ける……」
と、寅はふと思いつき、
「ギルド長、もし知っていたらで良いんだが……ほかの街で、今回のリッチのような、長年未解決になっている討伐依頼はないか?」
「未解決案件かい? そうさね……あたしが知っているのは、ハルハって街にあるって聞いたね」
「ハルハか……また、だいぶ東だな」
「ビーダブに戻れないね」
「世界一周するわけにもいかんしな」
「それと、あんたら、レスラーって職業だろ? これは未解決って訳じゃないが、ビーダブの近くのホロって街は、監獄所がある。そこに、役立たずの”レスラー”って職をもった奴が一人いるって聞いたね」
「寅さん!!」
「ああ、ハルハは後回しにして、まずはホロを目指そう」
次の目的地は決まった。
と言うわけで、次から次へ。
今度はナーミの出番の予定ですよ。
コマケェコタァイインダヨォ!




