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ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
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2-20 劣勢の展開

注、この世界は、剣と魔法がひしめくファンタジーの世界です。


ノアとアンダカが使っているのは、あくまでも魔法です。


「ふははは、我のコンビネーションのバリエーションは無限! お主に防ぐ術はあるまい!」


「うぅ……」



 かなり効いたのか、ノアはなかなか立ち上がることが出来ない。



「さあ、我の魔法はこれだけではないぞ。タワーブリッジ!」



 アンダカはノアの髪の毛を掴んで無理矢理立ち上がらせると、問答無用で仰向けに担がれてしまう。



「んあああっ!!」



 身体がまっぷたつにされそうな痛みに、ノアはたまらず悲鳴を上げる。



「ギブアップ!?」


「ノーッ!」


「ふははは、それでこそレスラーである。しかしながら、いつまで耐えられるかな?」


「んああああっ!!」


******************


「お、おい、寅さん、やべぇぞ!」


「ああ……」



 ノアのピンチに、寅はじっと戦況を見つめているだけ。



「寅さん、なんかアドバイスとかねぇのかよ!?」


「俺が大声で指示をしたら、アンダカにも聞こえるだろう。ノアが自分で気づくしかない」


「っつーか、あたいが乱入するってのは?」


「ありと言えばありだが……」


「よっしゃっ!!」



 言うが早いか、ナーミはリングへ飛び上がる。


 と、すぐ目の前に、クタローが現れる。



「コラタコ、反則だ!」


「ちょ、チェック早すぎだろ!」


「タココラ、俺は公正なレフェリングがモットーなんだよ、ワン、ツー、スリー、フォー!」


「ああ、くっそ!! 二人まとめて相手をしてやるって言ってたくせに!!」



 助太刀が出来ず、ナーミは負け惜しみしか言えない。



「シングルマッチを選んだのはこちらだ」


「ちくしょー! ノア!」



 ナーミに出来るのは、応援することだけだった。


*************


「うぐぅ……」



 タワーブリッジから脱出が出来ず、ノアは完全にグロッキーに陥っている。



「ギブアップ!?」


「ノー……」



 それでも、負けだけは拒み続けている。



「たいしたものだ。これほど、我のタワーブリッジを耐え続けるとはな」


「んぐぅ……」


「よかろう、ならば我のさらなるコンビネーションで、さらに追い込んでくれる」



 アンダカがタワーブリッジからノアを解放する。



「いっつぅ……」



 ダメージが大きい様子ながら、ノアはどうにか立ち上がる。しかし、あと一撃を受けたら、もう戦況は覆せない。それほど、ノアは消耗していた。



「とどめだ……コンビネーション」



 アンダカが拳を構える。



「……トラースキック」


「ぬぐぉ!?」



 ノアの右足が鋭く伸び上がり、アンダカの顎を打ち抜く。



「な、なんだと……?」



 何が起こったのか分からず、アンダカはうろたえた様子を見せる。



「おのれ、コンビ……」


「トラースキック!!」


「ごっ!? ……コン」


「トラースキック!!」


「ビッ!? コ……」


「以下略!!」


「ええい、わずらわしい!!!」



 延々と技の発動を潰されて、アンダカが簡単に切れてしまった。



「蹴りなら我を止められると思っておるのなら、大きな間違いだ!! キックコンビネーション!!」


「きゃあっ!! うあっ!! ああっ!!」



 リーチの差があり、今度はノアのトラースキックでつぶせない。


 ノアの小さな胸にリッチのミドルキックが連続でたたき込まれる。



「ふはは、体格の差は埋められまい!」


「うぅ……」



 再び押し込まれ、膝をついてしまうノア。



「終わりである……パズソーキック!!」


「ドラゴンスクリュー!!」


「なにっ!?」



 顔面に放たれたアンダカの蹴り足を捕まえた瞬間、ノアが鋭く回転する。



「ぐぉあ!?」


「よしっ!」



 見事に返し技を成功させたノアは、さらにサブミッションに移る王道パターンを仕掛け……、



「……にゅ?」



 られなかった。


 ノアが手元を見てみれば、そこには見事にちぎれたアンダカの足があった。



キックコンビネーション=蹴り技のみのコンビネーション自動発動

ドラゴンスクリュー=竜族では無い為特効無し。ノアの機転でキックにカウンターした。


千切れた足は、リッチが受け身を失敗して物理的に千切れただけで、魔法の効果ではありません。


コマケェコタァイインダヨォ!


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