2-20 劣勢の展開
注、この世界は、剣と魔法がひしめくファンタジーの世界です。
ノアとアンダカが使っているのは、あくまでも魔法です。
「ふははは、我のコンビネーションのバリエーションは無限! お主に防ぐ術はあるまい!」
「うぅ……」
かなり効いたのか、ノアはなかなか立ち上がることが出来ない。
「さあ、我の魔法はこれだけではないぞ。タワーブリッジ!」
アンダカはノアの髪の毛を掴んで無理矢理立ち上がらせると、問答無用で仰向けに担がれてしまう。
「んあああっ!!」
身体がまっぷたつにされそうな痛みに、ノアはたまらず悲鳴を上げる。
「ギブアップ!?」
「ノーッ!」
「ふははは、それでこそレスラーである。しかしながら、いつまで耐えられるかな?」
「んああああっ!!」
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「お、おい、寅さん、やべぇぞ!」
「ああ……」
ノアのピンチに、寅はじっと戦況を見つめているだけ。
「寅さん、なんかアドバイスとかねぇのかよ!?」
「俺が大声で指示をしたら、アンダカにも聞こえるだろう。ノアが自分で気づくしかない」
「っつーか、あたいが乱入するってのは?」
「ありと言えばありだが……」
「よっしゃっ!!」
言うが早いか、ナーミはリングへ飛び上がる。
と、すぐ目の前に、クタローが現れる。
「コラタコ、反則だ!」
「ちょ、チェック早すぎだろ!」
「タココラ、俺は公正なレフェリングがモットーなんだよ、ワン、ツー、スリー、フォー!」
「ああ、くっそ!! 二人まとめて相手をしてやるって言ってたくせに!!」
助太刀が出来ず、ナーミは負け惜しみしか言えない。
「シングルマッチを選んだのはこちらだ」
「ちくしょー! ノア!」
ナーミに出来るのは、応援することだけだった。
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「うぐぅ……」
タワーブリッジから脱出が出来ず、ノアは完全にグロッキーに陥っている。
「ギブアップ!?」
「ノー……」
それでも、負けだけは拒み続けている。
「たいしたものだ。これほど、我のタワーブリッジを耐え続けるとはな」
「んぐぅ……」
「よかろう、ならば我のさらなるコンビネーションで、さらに追い込んでくれる」
アンダカがタワーブリッジからノアを解放する。
「いっつぅ……」
ダメージが大きい様子ながら、ノアはどうにか立ち上がる。しかし、あと一撃を受けたら、もう戦況は覆せない。それほど、ノアは消耗していた。
「とどめだ……コンビネーション」
アンダカが拳を構える。
「……トラースキック」
「ぬぐぉ!?」
ノアの右足が鋭く伸び上がり、アンダカの顎を打ち抜く。
「な、なんだと……?」
何が起こったのか分からず、アンダカはうろたえた様子を見せる。
「おのれ、コンビ……」
「トラースキック!!」
「ごっ!? ……コン」
「トラースキック!!」
「ビッ!? コ……」
「以下略!!」
「ええい、わずらわしい!!!」
延々と技の発動を潰されて、アンダカが簡単に切れてしまった。
「蹴りなら我を止められると思っておるのなら、大きな間違いだ!! キックコンビネーション!!」
「きゃあっ!! うあっ!! ああっ!!」
リーチの差があり、今度はノアのトラースキックでつぶせない。
ノアの小さな胸にリッチのミドルキックが連続でたたき込まれる。
「ふはは、体格の差は埋められまい!」
「うぅ……」
再び押し込まれ、膝をついてしまうノア。
「終わりである……パズソーキック!!」
「ドラゴンスクリュー!!」
「なにっ!?」
顔面に放たれたアンダカの蹴り足を捕まえた瞬間、ノアが鋭く回転する。
「ぐぉあ!?」
「よしっ!」
見事に返し技を成功させたノアは、さらにサブミッションに移る王道パターンを仕掛け……、
「……にゅ?」
られなかった。
ノアが手元を見てみれば、そこには見事にちぎれたアンダカの足があった。
キックコンビネーション=蹴り技のみのコンビネーション自動発動
ドラゴンスクリュー=竜族では無い為特効無し。ノアの機転でキックにカウンターした。
千切れた足は、リッチが受け身を失敗して物理的に千切れただけで、魔法の効果ではありません。
コマケェコタァイインダヨォ!




