2-18 試合開始!
完全にプロレスする気、まんまんのようですよ。
カーン
ゴングの音が響く。
それを合図にノアとアンダカがリングの中で、円を描くように動き、間合いを探る。
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「寅さん、今の音、どこから鳴ったんだ?」
「クタローだろうな」
みれば、クタローの手には木槌とゴングが握られていた。
「どこからあんなもん出したんだ?」
「俺と同じように、腹の中からだろう。このリングもクタローの空間魔法で出来ているから、同じ能力があっても不思議じゃない」
「それって、向こうのパワーが上がったりするんじゃないか?」
「いや、それは無いだろうな。空間魔法と支援魔法を同時に使えるとは思えん」
「ふーん……でも、それってリッチの力の上がる空間って意味なら出来るんじゃないか?」
「ふむ……」
寅は顎を撫でながら、リングの上のアンダカを見つめる。
「むしろ、レスラーしか入れない空間魔法に見えるな」
「本当にプロレスする気なんだな」
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「……」
ノアとアンダカは静かにファーストコンタクトを探っていた。
身長はおよそ40センチ以上違う。
大人と子供ほどの身長差だ。
アンダカの見た目はゾンビではあるが、身体には肉はしっかりとついており、絶対触りたくないような感じはしない。
ゆっくりとお互いの手をつかみ合う。
ありがたいことに腐った肉の感触は無かった。
「ぬん!」
アンダカがノアの手首をひねる。
「つっ……」と、ノアは少し呻くが「やっ!」と前転、さらにヘッドスプリングで跳ね起き、逆にリッチの手首を捻る。
「甘い」
アンダカはゆらりと側転をして極められるのを避けると、流れるようにノアにヘッドロックを仕掛ける。
「むっ!!」
ノアはすぐにアンダカの肘を殴り上げて抜けると、バックに回り込む。
「ふんっ」
アンダカが投げられる前にノアのクラッチを切り、カニバサミでグランドに引きずり込む
「やっ!!」
ノアは素早く横軸の回転をして脱出。
フェイストゥフェイス。
両者がにらみ合う形で動きが止まった。
フェイストゥフェイス=激しい動きをした後、顔を向かい合わせて動きを止めること。
プロレス用語が出てきて申し訳ありませんが、何となく流して下さいな。
コマケェコタァイインダヨォ!




