↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
PR
36/178

2-12 ノアとナーミの生き方

依頼を受けた二人と一匹は教会に向かっているようです


「あたしら以外のレスラーか……」



 教会への道すがら、ナーミは夜空を見上げながら呟いた。



「信じられないか?」


「そりゃな。ノアと寅さんと会うまでは、誰一人、レスラーはいなかったんだから」


「だが、竜族の長はラリアットを知っていたんだろう?」


「あくまで伝説だよ。実際にいたのはあたいだけ」


「そうか……」


「ぶっちゃけさ、世界最強になる資格をもつ者、とか言われても、あたいは全然ピンとこないんだよな」


「……そうだな」



 と、寅はうめく。


 実際、ノアとナーミには目標とする存在がない。


 例えば、あこがれの冒険者であったり、伝説の魔法使いであったりすれば、付随した冒険譚や物語がある。


 その存在に憧れ、英雄を夢見ることも出来る。


 ところが、長い寿命を持つ竜族の中ですら、レスラーは伝説扱いになってしまう存在なのだ。


 目標となる冒険譚も英雄伝説も、今のところ皆無だ。



「ノアはどうなんだよ。世界最強なんて目指したいのか?」


「難しいことは考えない」


「考えねぇのかよ……」


「今は寅さんがいて、ナーミがいて、世界を旅してる。自分たちの力で。それは、ちょっと楽しいから、今はそれでいい」


「そうか」



 寅は柔らかい笑みを浮かべる。


 旅の吟遊詩人と踊り子の娘であるノアにとって、いろいろな街を巡る生活は、今までと大差はなく、むしろ自分の力で生きている実感があるのかもしれない。



「お、見えてきた」



 と、ナーミが気づく。


 ドラゴンニュートは夜目も効くらしい。



「つーか、すんげーオンボロだな。今にも崩れ落ちそうだぞ」


「60年間リッチが住み続けているわけだからな。痛みもするさ。二人とも、準備はいいか?」


「うん」


「おう」



 二人と一匹は、夜の教会へと足を踏み入れた。



ナーミは従属したけど、とりあえず一人前のレスラーになるため。

ノアは自分で生きていく道が見つけられたので、楽しむ為。


二人にとって、レスラーは天職のようですよ?


コマケェコタァイインダヨォ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。