↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
PR
30/178

2-7 1+1は……2ではない

想像以上に息の合う二人のようですよ?


 エーブの街からビーダブの街へ移動するには、馬車での移動したとして、1週間ほどの距離がある。


 通常は山の麓の高低差の少ない街道を移動するのが一般的なルートで、迂回する分、時間がかかる訳だが、さらに旅が遅くなる理由がある。


 三人の旅が、徒歩だと言うことだ。



「ふぃ~、だいぶ歩いたな~」



 沢の畔でナーミが一息つく。


 ノアもさすがに疲れたのか、足をもみほぐしている。



「この近辺にはリザードマンがいるらしい。あまり油断するなよ」


「ん~……もし出てきたらどうすればいい?」


「そうだな……フィッシャーマンズでも使ってみたらどうだ?」


「わかった~」


「あたいは真似事しか出来ねえんだよなぁ。ずりーの」


「ナーミはクロコダイル系が出てきたらデスロールを試してみろ」


「ああ、クルってして、頭の後ろけっ飛ばすやつな、わかった」


 この世界の魔物もだいぶ種類が豊富で、リザードマンはトカゲの魔物、クロコダイルはワニの魔物、マーマンは亜人扱いとなる。


 ちなみに亜人扱いになる区分けは、人型で共通言語を理解できるか出来ないか、それと、人間を補食対象にしているか、らしい。


 簡単に言えばコミュニケーションがとれれば、人扱いというわけだ。


 ざっくりとしているが、この世界の人間のルールなのだから仕方がない。



「寅さん! 出てきた!」



 ノアの声に目を向けてみれば、川の対岸に5体のリザードマンの群れが現れた。


 それぞれ手製の槍や斧を持っている。


 こちらは人間とドラゴンニュートの少女が二人。格好の獲物と思ったのだろう。



「ナーミ! フォーローお願い!」


「あいよ!」



 川を渡り始めたリザードマンたちに対し、ノアとナーミは並び立つ形で陣形を展開。



「ギャギャギャ!!」



 リザードマンが全員で襲いかかる。



「グォォォォンッ!!」



 そこにナーミのドラゴンハウリングが浴びせられる。



「ギギャ!?」



 リザードマン達が竦むが、リーダー格だけはひるまなかったようで、ノアに向けて槍を振るう。 



「フィッシャーマンズバスター!」



 ノアはリザードマンの槍を受け止めるとそのまま組み付き、自分よりふた周り大きい相手を高々と持ち上げ、



「りゃあああっ!!」



 頭からたたき落とした。



「ギギュ!?」



 何が起こったか理解が出来ないのだろう。リザードマンは頭を振るが立ち上がれない。



「ラリアット!!」



 そこにナーミのとどめのラリアットが炸裂し、リーダー格のリザードマンは霧散し、魔石だけが残された。



「ギギャギャ!!」



 リーダーを失ったリザードマン達は、怒りを露わにして改めてノアとナーミに襲いかかる。



「ドロップキック!!」


「スピア!!」



 ナーミが一体をドロップキックで吹き飛ばし、ノアが斧が振るわれるより速くリザードマンの胴体に身体を突き刺す。



「ギャフン!!」


「ギョブゴ!!」



 ナーミのドロップキックで吹き飛ぶリザードマン。


 そして、ノアのスピアによって、腹部に猛烈な衝撃を受けて胃液をまき散らすリザードマン。



「ギャギャイ!!」



 動きが大きい二人の攻撃。


 体勢が整う前にしとめようとするリザードマンの判断は正しい。



「ラリアットッ!!」



 ノアはラリアットの必中効果を利用し、リザードマンの攻撃を避ける。



「ドラゴンスクリュー!!」



 ナーミはリザードマンの斧を持つ手に触れると、その場で回転。



「ギギャア!?」



 見たこともない動きだったのだろう、リザードマンの腕は武器ごと無惨なねじれ方を起こす。



「だっしゃああっ!!」



 そこにすかさずノアが走り込みラリアット。


 リザードマンが霧散する。



「ギ、ギギャァ……」



 さすがにひるむリザードマンだが、もう襲い。



「スパインバスター!!」



 ノアが一気に走り込みリザードマンの腰に抱きつき抱え上げる。



「デスロール!!」



 さらにナーミが走り込み、空中後ろ回し蹴りをリザードマンの延髄にたたき込む。


 さらにノアがリザードマンを地面にたたきつけて、三度リザードマンが霧散した。



「ナイス!」


「別にワニじゃなくても良かったな!」



 二人がハイタッチをする。


 昨日の長時間による特訓は、お互いの手の内を知るだけでなく、何時どこでどのタイミング出使うか、というところまでお互いを理解させ合っていた。



「ドロップキックとスピアの二体がまだ生きているぞ」



 見れば、ドロップキックで吹き飛ばされた一体は逃げだそうとしている。


 スピアを受けた個体は腹を押さえて悶絶中だ。



「まずこっちは……フィッシャーマンズバスター!!」



 ノアが再びリザードマンを投げ飛ばす。


 今度はダメージの限界値を越えたのか、リザードマンは霧散し、魔石だけが転がった。



「あっちは任せろ!!」



 と、ナーミは走り出し、



「ドラゴンロケット!!」



 と、リザードマンに向けて突撃。勢いのままリザードマンに突撃し、エルボーを炸裂させ、最後の一体を霧散させた。




ノア「あたしたちの1+1は2じゃないぞ!」

ナーミ「1+1で200だ! 10倍だぞ、10倍!!」


歴史に残る名言に忠実な二人でした。


コマケェコタァイインダヨォ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。