2-1 考察するヌイグルミ
ドラゴンぶん投げたので一段落。
ストレスフリー作風は継続です。
暢気にニマニマ笑って下さい
「おかげさまで、無事納品を終えられました。想像以上に良い値段が付きましたよ」
キャーマから多少の色を付けた報酬を受け取る。
エーブの町で無事に行商を終えた。
素材が新鮮だったこともあり、相応に良い値で取引が出来たらしい。
帰りの護衛は必要ないということになった。
なぜかと言えば、街道に出ていた盗賊は、ナーミが家来にしようとして失敗して根こそぎラリアットで殲滅をしていたことが判明したからだ。
「あんなヘンピな村ですが、是非またいらしてください」
「うん! またお肉と魚、食べにいく!!」
「ははは、その時はまた協力してください」
「うん!」
握手はノアが代行した。
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キャーマを見送った後、寅たちはは冒険者ギルドへと移動する。
ナーミの部下になっていたコボルトたちの魔石をすべて換金し、ビーダブで入院しているノアの両親に手紙と送金を依頼する。
ここから一端エルエムの村に戻ると、ビーダブからは遠ざかる。
遠回りでも悪路ではない街道を戻ることができるが、あいにく徒歩というものは時間がかかる。
だからといって、馬車に乗ったらせっかく稼いだ入院代がなくなる。
結局、お金だけ先に両親の元に届けることで話は落ち着いた。
「さてと……」
宿の部屋。
二人と一体は同室で泊まることになった。
食事を終えた後、ノアとナーミは同じベッドすぐに眠ってしまった。
従属状態とはいえ、寅はナーミを奴隷のように扱う気は毛頭無い。
むしろ、これまでノア一人でだれも背中を守れなかったところに、肩を並べて戦える可能性のある仲間が増えた、と考えていた。
なにせ、寅自身はなにをどうひっくり返してもしがない虎にすぎないのだ。
ヌイグルミという枠から逃げることは出来ない。
「それにしても……」
寅は唸る。
この出会いは、出来過ぎだ。
たしかに、寅が目覚めなければ、ノアの命は無かっただろう。
ゴブリンになぶられて命を落としていても不思議ではない。
だが、寅が目覚めた以降は、あまりにも出来すぎている。
ゴブリン討伐でのレベリング、順次覚えていく魔法という名のプロレス技、決まってその直後に、相性の良い相手との対戦。
さらに初めての対人戦、同じようにプロレス技を使う娘ナーミとの出会い。
ご都合主義にもほどがある。
もし、これが何かの意志で動いている運命だと言うのなら……。
「下手なブックメーカーもいたもんだ」
寅は一人、静かに笑った。
答えは出せません。
何故なら下手なブックメーカー様の出番はまだまだ先だからです。
だからといって、
コマケェコタァイインダヨォ!




