↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラリアットって魔法ですか?  作者: 道中木方
PR
18/178

1-15 新キャラは突然に

やっぱりアクションシーンはほぼ割愛。

だって、概ね、避けてラリアットぶちかますだけですもの。


「よし!」



 ノアが右腕をパシンと叩く。


 馬車の周辺にはコボルトが霧散した魔石がいくつも転がっている。


 コボルトを全滅させるまで、さほど時間はかからなかった。



「いやはや、実際に見るとすごいものだね」



 キャーマはすっかり脱帽している。


 いくらEランク魔物といっても、数が集まれば十分驚異になり得る。


 実際、挟み撃ちを仕掛けられ、ノアがいなかったらどうなっていたことか。



「対魔物に関しては、ノアはほぼ無敵だろうな」



 馬車から降りた寅は、魔石を次から次へと腹の中に納めている。


 本当はロックバードの素材も全部腹の中に収まる気がするのだが、自分の数倍の体積を腹の中に詰め込むのはまだチャレンジする気にはなれなかった。


*********


 寅が最後の一つを腹の中に放り込み、戦利品の回収が終わり、キャーマが「さあ出発しましょうか」と馬に鞭を入れた時だった。



「あーっ!!」



 突然街道に少女の声が響く。


 馬車の正面に降り立ったのは、亜人の少女だった。


 大きな斧を担ぎ、麻の上着だけを着込んでいるため太股がきわどいところまで剥き出しになっており、頭には2本の角、大きなトカゲのしっぽをブンブンと振り回している。



「やい、お前ら! なんで無事なんだ!?」


「えーと、何を言っているんです?」


「ついさっき、コボルトに襲われたはずだろ!」


「コボルトなら全滅しましたが?」


「嘘付け! 男ひとりでコボルトを相手に出来るもんか!」



 どうも会話がかみ合わない。キャーマも気づいたようで、護身用の槍を手に掛ける。



「何故、コボルトに襲われたことを知っているんです?」


「決まってんだろ! あたいの家来だからだよ!」


「つまり、貴方は盗賊ということですか?」


「有り体に言えばそういうことだな!」



 と、少女は控えめな胸を張ってみせる。


 大きさはノアと良い勝負かもしれない。



「ってか、コボルトはどこに行ったんだよ!?」


「全滅しましたよ?」


「はぁ!?」


「全部で四十体ほどでしたが、すべて倒されました」


「えーっ!?」



 少女は亜麻色の髪を逆立てるほど驚いたかと思えば、がっくりと膝を付く。



「く、苦労して、やっと家来にしたのに……あたいの、安住生活計画が……」


「盗賊をして安住も何もあったものじゃないと思うが」


「あ~?」



 と、少女は寅の姿を目にとらえると、



「あーっ!!」と寅をまっすぐ指さし、


「喋るぬいぐるみ!! やっと見つけた!!」


「な、なんだ!?」


「ふふん、家来は失ったけれど、やっとあたしにも運が向いてきた感じだな!」



 と、また控えめな胸を張る。



「……感情表現の激しい娘だな」


「おい、そこのぬいぐるみ!」


「なんだ?」


「あたいはドラゴンニュートのナーミ!! おまえ、あたいのモノになれ! それでそっちの人間は見逃してやる!」



と言うわけで、変な子はいりました。

寅さんが想定していたこととは違う情報を持っているようですよ?

でも、


コマケェコタァイインダヨォ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。