5-18 タッグマッチ1
それぞれ、相性があるようですよ?
先に進み出たのはイジュンだった。
「よっしゃあ、行くぜ、ドラゴンリングイン!」
「って、なんで、それでいく!?」
元気よく無防備にリングに飛び込むナーミに、タグが悲鳴を上げる。
「キッ!!」
案の定、ナーミはイジュンの大きな手に捕まる。
「キィッッ!!」
そのままチョークスラムを仕掛けられる。
「ナーミさん!」
「サイクロンホイップ!!」
「ウキッ!?」
首を捕らえていた手を支点に、見事に投げきって魅せた。
「おっしゃ!」
「凄いです、ナーミさん!」
「さあ、ガンガンいくぜ! ジャンピングニー!」
「ウキッ!!」
逃げられないと判断したイジュンは、顔面にナーミの膝を受けながら、力任せにはねのける。
「おわっ!?」
この反撃の仕方は予想しておらず、ナーミはリングに転がる。
その瞬間、追撃のボディープレスが襲いかかる。
「ドロップキック!!」
その巨体に打点の高いドロップキックが突き刺さり、コーナーまで吹き飛ばす。
「イジュン、交代!」
レイがすぐにリングに飛び込む。
「こっちもタッチだ!」
「え、えげつない、ですね」
早いタッチワークでこちらもリムラと入れ替わった。
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「お前の闘い、ワタシ、見てたよ。お前、ワタシに勝てないね」
「そんなの、やってみなければ分からないでしょう!?」
「すぐに分かる」
互いに一気に間合いを詰める。
「逆水平チョップ!!」
「フッ」
「なっ!?」
リムラの逆水平チョップをブリッジで避けるレイ。
「ヘッドシザーズホイップ」
「きゃっ!」
一瞬惚けてしまったリムラの隙を逃さず、レイがその場で飛び上がり、リムラの顔を両足で挟み込む。
さらに遠心力を付けて、そのまま放り投げた。
「くっ!」
受け身をとり、すぐに飛び起きると、すでにレイがロープに走っている。
「ラリアット!」
「甘いね」
とっさに右腕を振るうが、今度は側転で避けられる。
踏鞴を踏んでから振り返ってみれば、ロープに飛び乗っているレイがいた。
「フライングボディーアタック!」
「あぐっ!!」
直撃を許し、そのまま押さえ込まれる。
「フォール!」
「ワンッ! ツーッ!」
「このっ!」
リムラが力強く跳ね返す。すると、レイは猿のような素早い動きで間合いを広げてしまう。
「くっ、捕まえる隙がありません!」
「ありゃあ、ルチャの一種だな」
「ルチャ?」
「簡単に言えば、飛んだり跳ねたりするのが得意なスタイルだ。思いも寄らない動きをするから、フェイントにもなる」
「そんな……」
「だが、お前さんのサブミッションだって、立派なスキルだ。冷静に見極めれば捕まえられる」
「はいっ!」
タグのアドバイスに従い、リムラはリングを縦横無尽に走り回るレイの姿を追う。
「そんなにすぐに見切れる訳ないね」
レイが再び走り込んでくる。
「ビクトル式膝十字固め!」
「捕まらないね!」
縦回転に合わせてヘッドスプリングで跳ね起き、
「ムーンサルトプレス」
「うあっ!」
仰向けになった隙を逃さず、その場飛びのムーンサルトプレスを浴びてしまう。
「くっ……速い……」
ノアやナーミとは全く違うスタイルに、リムラは焦りの表情を浮かべる。
しかし、口元にはわずかに笑みが浮かんでいた。
ナーミは安定してますが、リムラは苦戦しそうです。
コマケェコタァイインダヨォ!




